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膵臓がんになりやすいのはどんな人?

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日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】早期発見が難しく、生存率も低いことで知られる「膵臓がん」。このがんのリスク因子に関する説明として、間違っているものは次のうちどれでしょう?
(1)血縁者に膵臓がん患者がいる人は膵臓がんのリスクが高い
(2)慢性膵炎がある人は膵臓がんのリスクが高いが、急性膵炎は問題ない
(3)糖尿病の発症からの期間が短いほど膵臓がんのリスクが高い
答えは次ページ

答えと解説

正解(間違っているもの)は、(2)慢性膵炎がある人は膵臓がんのリスクが高いが、急性膵炎は問題ない です。

がんの中でも特に早期発見が難しく、生存率が低いことで知られる膵臓がん。怖い膵臓がんをできるだけ早期に発見するためには、「膵臓がんになる可能性が高いのはどんな人か」を知っておくことが大切です。

膵臓がんの早期診断法の確立に尽力している東京女子医科大学消化器内科准教授の菊山正隆氏は、「特に注意すべき膵臓がんの危険因子」として以下の4つを挙げます。

・血縁者が膵臓がん、あるいはそのほかのがんにかかっている(がんの家族歴)
・膵臓がんが発生する場所である膵管に「膵のう胞」や「膵管拡張」がある
・膵炎などの膵臓の病気がある
・50歳以降に糖尿病を発症した、あるいは治療中の糖尿病の急激な悪化があった

膵臓がんに限らず、がんが発生する原因は遺伝子の変異です。「親・兄弟姉妹・子どもに膵臓がん患者がいる場合は、その遺伝子変異が受け継がれている可能性が高いと考えられます。こうした遺伝子の変異がベースにあった上で、喫煙や多量の飲酒といった遺伝子を傷つける生活習慣があると、膵臓がんが発生するリスクが高まります。これらの家族に限らず、血縁のある近親者に膵臓がん患者がいる場合も、膵臓がんの発生リスクがあると考えておいた方がいいでしょう」と菊山氏は話します。

怖いのは、これらの遺伝子変異の中には、大腸がん、乳がん、卵巣がんなどにも共通するものがあるということです。「膵臓がん以外であっても、家族にがん患者がいる場合、膵臓がんのリスクもあると考えておいた方がいいでしょう。もちろん、本人にがんの既往歴がある場合も同様です」と菊山氏は話します。

慢性膵炎がある人はリスク10倍以上

腹部超音波検査や腹部CT検査などで偶然見つかる、膵のう胞(膵臓の中や周辺にできる袋状の変化)や、膵管拡張(膵臓の中を通る膵管が太くなったもの)も、見逃せない膵臓がんの危険因子です。膵のう胞がある人は、膵のう胞がない人に比べて膵臓がんの発生リスクは約3倍という報告もあります。

さらに、慢性膵炎も膵臓がんの危険因子として知られています。慢性膵炎がある人はない人に比べて、膵臓がんになるリスクは10倍以上と言われています。一方、急性膵炎の場合は、もともと見つかっていないごく小さな膵臓がんが存在し、それが原因で膵炎を起こしている場合があるので注意が必要だと菊山氏は話します。「40代以降、特に高齢で急性膵炎を発症したときは要注意です。膵臓がんが原因であっても、急性膵炎の発症時の画像検査ではがんの影は見えないことがほとんどです。その後2年以内に確認できるようになることがあるため、急性膵炎の後、2年間は注意して経過観察していった方がいいでしょう」(菊山氏)

最後に糖尿病との関係です。膵臓は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌する臓器なので、糖尿病と膵臓がんにも深い関係があります。生活習慣が主な原因となって起こる2型糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの量が減ったり、インスリンの効き目が悪くなったりして、血液中のブドウ糖(血糖)が過剰になることで発症します。「糖尿病を50歳以降で発症した場合、膵臓がんが原因で膵臓の機能低下が起こり、糖尿病を起こしている可能性を考慮する必要があります。実際に、膵臓がんと診断された患者さんの中には、数年前から糖尿病を発症していたという人が多くいます」(菊山氏)

糖尿病患者の膵臓がん発生リスクは約2倍とされ、発症から間もないほど膵臓がんになる確率が高いことが分かっています。発症から1年未満では約5.4倍、1~4年で約2倍、5年以上は約1.5倍です。また、糖尿病を長く患い、治療を受けている人でも、「1~3カ月間の平均した血糖状態を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が急激に上昇した場合には、膵臓がんが疑われるので、CTやMRIなどの検査を受けてほしいと思います」と菊山氏は話しています。

この記事は、「怖い『膵臓がん』 早期発見のために知っておきたい4つの危険因子」(田村知子=ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday2022年11月21日付記事を再構成]

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