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野水校長は「世界で活躍できる人材の育成がミッション」と語る

野水校長は「世界で活躍できる人材の育成がミッション」と語る

東京大学合格者数が40年連続トップの開成中学・高校(東京・荒川)。9月から新校舎での授業もスタート、11月1日には創立150年を迎える。これまで官僚や医師、研究者など多くの人材を輩出してきたが、新たに開成出身の岸田文雄氏が首相に就任。戦後、開成から初の首相誕生となった。トップ校は次世代にどんな人材を育てていくのか。開成の野水勉校長に聞いた。

「岸田さんは野球部で活躍していたそうです」。開成で3年先輩に当たる野水校長はこう話す。岸田氏は高校からの入学のため、すれ違いだったが、その後はOB同士として何度か席を共にしたことがある。岸田氏は東大を目指して浪人したが、結局かなわず早稲田大学に進学するなど受験での苦労話で知られる。野水校長によると、当時の開成は東大合格者数のトップ校ではなく、「私の卒業時は全国で10位前後。灘高校や筑駒(当時は東京教育大学付属駒場高校)、麻布高校の方が上だったのでは」と振り返る。

海外大志向の生徒も増加 外国籍の親も目立つ

2020年に名古屋大学教授から開成の校長に就任した野水校長は「今の開成の生徒の方がずっと優秀だ。東大のみならず、海外の大学に目を向ける生徒が増えている」という。

現在の開成高校は定員400人の4割前後が東大に進学する。圧倒的に東大志向の強い進学校だが、野水校長は、開成中学に今年入学した男子生徒がある進学塾に載せた合格体験記を読んで驚いた。

「小学校4年生の時、ハーバード大学などの米有名大を見学したが、開成から世界に広がる道があると感じた」。男子生徒はそう志望動機を書き込んでいた。両親は外国籍。「この数年、生徒の親御さんが中国や韓国をはじめ外国籍の保護者が増えた。しかも海外子女も多くなっている。彼らの一部の志望先は東大よりハーバード大など、世界のトップ大学を目指すようになっている」という。

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