例えば、酢の物に加えたり、オイルベースやクリームベースのパスタに加えたり。細かく刻んで白身魚の刺し身に添えたり、ごはんに混ぜ込み、おにぎりにしたりするのもいいでしょう。さらには焼いた豚肉や鶏肉に添えたり、塩焼きそばに入れたり。いろいろな料理に使えます。

桜の塩漬けを味と色のアクセントにしたパスタ

一方、桜の葉の塩漬けの場合は、塩漬けによって醸成されたクマリンの香りがかなり強く出ているので、少し使用用途が限られますが、料理にも使えます。エビやサーモンのお寿司におすすめです。食べきれず残ってしまったおすしを桜の葉の塩漬けにくるんで一晩置くと、全体が引き締まり、桜の風味が加わり、臭みも取れて翌日、また違った風味で楽しめます。大根の浅漬けに刻んだ桜の葉の塩漬けを加えると、風味が加わり、おにぎりの海苔(のり)の代わりに使えば、春らしさを感じる仕上がりになります。

塩抜きが必要な場合は

桜の葉や花の塩漬けをそのまま使うと、しっかりとしたしょっぱさを感じるので、用途によっては、塩抜きが必要になる場合があります。その際には、濃度2%の塩水を作り、その中に20分ほど入れておくと塩分が抜けます。ただ、風味も一緒に抜けてしまうので、使用する量をなるべく抑え気味にして、できるだけそのまま使うのがおすすめです。

日本では結納や出産などの際に、桜の花の塩漬けを使った桜茶を嗜(たしな)む文化があります。湯飲みに桜の花の塩漬けを入れ、お湯を注いだだけのものをいただきます。お湯の中で花が開く様子が「未来が花開く」を連想させて縁起が良いとか、緑茶などの普通のお茶では「茶々を入れる」「お茶を濁す」ことを連想させるため、透明で色合いが美しい桜茶が使われるようになった、など諸説あるようです。1つの湯飲みに入れるのは花1つが基本のようですが、事前に塩抜きをした桜の花の塩漬けをいくつか入れると、しょっぱくなく、華やいだ気分の演出になりますね。

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自宅で塩漬けに挑戦する