達人のパソコン操作はときに速すぎて目で追えないほど。キーボードを多用するのが特徴で、マウスとキーの組み合わせ方も秀逸。皆さんもぜひマスターしましょう。操作方法だけでなく、効率的な覚え方も「入力編」で3回にわたって伝授します。身に付ければ職場の同僚にドヤ顔できること請け合いです。
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ExcelやPowerPoint(パワポ)などで作図の経験がある人は多いだろう。図形は通常、マウスで操作するが、マウスだけだと手間がかかる処理もある。そこで一方の手でマウスを握ったまま、もう一方の手は常にキーボードに置くように心がけよう。臨機応変に修飾キーを活用すると図形操作は驚くほど楽になる。
「Shift」と「Ctrl」、片手はこの2つのために
まず覚えたい修飾キーは「Shift」だ。図形操作におけるこのキーの役割はいくつかあるが、最も重要なのが”真っすぐ”という意味合いを付加すること。図形はドラッグしてどこにでも移動できるが、「Shift」キーを押しながらドラッグすると、移動方向を水平または垂直に限定できる。直線や矢印線を描く際も、「Shift」+ドラッグすれば水平または垂直に引ける(図1)。

次に大事な役割は”形の維持”だ。図形のサイズ変更ハンドル(周囲の白丸)のうち頂点にあるものをドラッグすると自由に変形できるが、「Shift」キーを押しながらだと縦横比が維持されて形が崩れない(図2)。
