日経プラスワン

冬の間に全く着なかった服は翌年のシーズンになっても着ない可能性が高い。衣替えのタイミングで手放すのも選択肢に入る。フリマアプリなどで売却する手もある。

サイズが合わなくなるなどして着なかったが、残しておきたいという場合には修理に出そう。自宅にいながらクリーニングや修理が利用できるオンラインサービスがある。決断を先送りせず、衣替えの時期にまとめて手配する。

「痩せたら着たい」という服はひとつにまとめておき、半年などと期限を決め、体形が変わらなければ売る、譲ると決めよう。

制服やドレスなど服自体に思い出がある場合、衣類としてではなく、手紙やアルバムと同じ扱いで「思い出ボックス」に入れよう。形見の着物をポーチや財布にリメークしてもらうなど、思い出は大切に残しながらサイズダウンする方法も検討する。

「衣替えをしたら着たい服がなかった。気持ちを新たにショッピングに行こう!」と思う人がいるかもしれない。買い物に出かける前に、手持ちの服でできるコーディネートを一通り確認しよう。把握していなかったために「無駄に買ってしまった」と後悔するケースは意外に多い。服をどう合わせればいいか考えるのが苦手な場合にはスタイリングサービスを利用してみるのも一案になる。

季節に合った服が余裕を持って並んでいれば、朝の身支度も余裕を持って臨める。衣替えの機会を戦略的に使い、衣類管理を効率化しよう。

◇    ◇    ◇

しまう前に写真 確認しやすく

衣装ケースや圧縮袋に詰め込んで押し入れの奥へしまう。クリーニングや外部収納サービスにまとめて出しておく。今の季節に使わない衣類は目に触れない場所に置かれることが多い。どんなものがあったか、どこにしまったのか。忘れてしまう場合もあるだろう。

そこでお勧めしたいのがスマートフォンなどのカメラでの写真撮影。詰め込む前に全体を上から見下ろす構図で撮影しておけば、どこに何を保管しているか把握しやすい。新しい服を購入するときにも、手持ちの服と重複していないか確認できて一石二鳥だ。

(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

[NIKKEI プラス1 2022年5月28日付]