
白いごはんのおとも、といわれて思い浮かべるものは、きっと人それぞれ。「牛肉のしぐれ煮」も、ぜひお気に入りに加えてください。
甘からく煮た牛肉は飽きのこない定番の味で、しぐれ煮に欠かせないショウガも味がしみて美味。ふっくら炊けた白いごはんによく合います。食卓の品数がたりないときにおかず代わりにしたり、大きめの器にごはんと一緒に盛りつけて牛丼のような感覚で食べたりもできる、何かとお役立ちの一品です。
ショウガは皮のすぐ近くの香りが強いので、厚くむかないようにします。計量スプーンの柄でこそげると、かんたんで安全。気にならなければ、皮つきのままでもかまいません。
少しこい味つけなので、保存期間はやや長め。冷蔵で4~5日、冷凍すれば約3週間保存できます。時間のあるときや、牛肉が安売りされているときなどにまとめて作っておくのもおすすめです。
このレシピでは肩ロースを使いましたが、もも肉やこま切れ肉など、別の部位でも作れます。冷やすと脂が白く固まりますが、食べるときに目立つ固まりをとり除いてから電子レンジで温めるとよいでしょう。
・牛肩ロース肉(薄切り)250g
・ショウガ大1かけ(20g)
・A[砂糖・しょうゆ各大さじ1、酒大さじ1 1/2]
作り方(調理時間10分)
(1)ショウガは皮をこそげてせん切りにする。牛肉は1cm幅に切る。
(2)鍋に(1)とAを入れ、肉をほぐしながら中火にかける(ふたはしない)。汁気がほぼなくなるまで、混ぜながら4~5分煮る。
ひとくちメモ
しぐれ煮 秋の終わりから初冬にかけて、降ったりやんだりする通り雨「しぐれ」のように、短時間でパラパラと煮あげるショウガ味の煮もの。もとはハマグリを材料にしたものをいいましたが、今ではショウガ味の煮もの全般をさします。
(ベターホームのお料理教室=大井 一範撮影)
[NIKKEIプラス1 2021年11月20日付]
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