
ビタミンDが突出して多い食品は魚だ。サケ、マグロ、イワシ、ニシンなど、脂が乗った大きな魚に多く含まれている。干しシイタケも多いとされるが「サケ100グラムに含まれるビタミンDをとるには60個も食べなければいけない」(満尾院長)うえ、生理活性が低いビタミンD2(魚はD3)で効率が悪い。
紫外線の強い夏、例えば7月下旬の関東地方なら10分ほど顔と両手に日光を浴びるだけで10マイクログラムのビタミンDがつくられる。今の季節だと1時間必要になるが、30分でも5マイクログラムできる。ビタミンDをつくるため、ある程度は日光に当たることを心がけたい。
「魚が嫌いで日光にも当たりたくなければ、サプリメントでとるしかない。ビタミンDのサプリは値段が安く、安全性も高いのでお薦め」と満尾院長は助言する。
(ライター 伊藤 和弘)
[NIKKEI プラス1 2022年11月19日付]