自分に対する他者の認識を誘導する

3つ目のGuideは、冒頭で触れたような思い込みや偏見に対し、相手の認識が変わるように誘導することを指す。

考えられる一例を挙げよう。職場で周りから「データ管理の人」と認識されているAさんは、本当は新規システム導入をやりたかった。そんな時に、ただ自分がやりたいことを主張するのではなく、まず周りの期待に応え、データ管理をこれまで以上にしっかりこなす。仕事に対して十分に信頼を得られれば、自分の要求を肯定的に受け止めてもらいやすくなる。「信頼」をツールにして相手の認識を誘導するということだ。

不本意なレッテルを貼られていると嘆いていても事態は好転しない。常にEDGEを念頭に置きながら行動するだけでも違ってくるはずだ。本書から、自分の評価を上げるヒントをつかんでほしい。

今回の評者 = 若林智紀
情報工場エディター。国際機関勤務の後、人材育成をテーマに起業。その後、ホテル運営企業にて本社人事部門と現場マネージャーを歴任。多岐にわたる業界経験を持つ。千葉県出身。東大卒。

ハーバードの 人の心をつかむ力

著者 : ローラ・ファン
出版 : ダイヤモンド社
価格 : 1,760 円(税込み)