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口臭原因にドライマウス? 舌回し・うま味で唾液促進

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NIKKEI STYLE

口の中が慢性的に乾燥し、様々なトラブルを招くドライマウス(口腔(こうくう)乾燥症)。ストレスや薬の副作用などで唾液が減って起こる例が多い。うま味の刺激や舌回し運動で唾液の分泌を促し、改善につなげよう。

ドライマウスは主に唾液の減少により起こる。人間が分泌する唾液は通常1日に1・5リットル程度。抗菌や消化、粘膜の修復、酸の中和などの作用があるため、分泌量が減ると様々な悪影響が出る。

口やのどの乾燥が続くだけではない。口の中がネバネバし、口臭が気になる。口の中が傷つき、口内炎ができやすい。食べ物が飲み込みにくい。味がよくわからない。滑舌が悪くなる。こうした症状がみられるようになる。

他の病気につながる恐れもある。大阪大学大学院歯学研究科の阪井丘芳教授は「唾液の抗菌作用が低下すると、虫歯や歯周病になりやすい。口からの細菌感染で風邪を引きやすく、気管支炎や肺炎になることもある」と警告する。

唾液の量は年齢を重ねると減ってくる。口の周辺の筋力低下は原因のひとつ。唾液腺は筋肉の動きによって唾液を分泌するが、加齢で働きが悪くなるという。特に中高年女性は発症しやすいとされる。

唾液が減る原因は他にもある。例えばストレスだ。唾液腺は内臓の動きや代謝などをつかさどる自律神経によって調整されている。リラックスしているときは副交感神経が優位になって唾液の量が増える。一方で緊張した状態が続けば交感神経が優位になって分泌量が減ってしまう。

ストレスによるドライマウスは比較的若い人にもよくみられる。東北大学の笹野高嗣名誉教授(医療法人明徳会理事長)は「新型コロナウイルス禍もあって症状を訴える人が増えたように感じる。環境激変によるストレス、鼻をふさぐマスク着用による口呼吸といった理由が考えられる」と指摘する。

薬の副作用もある。「花粉症の抗アレルギー薬は鼻水と同時に唾液の分泌を抑えてしまう。降圧剤(高血圧治療薬)は利尿作用が強く、唾液を減らす」(阪井教授)。睡眠薬や精神安定剤、抗不整脈薬、頻尿抑制薬などにも唾液を減らし、ドライマウスの原因になりうるものがある。

とりわけ高齢者は複数の薬を服用している場合がある。阪井教授は「治療を優先しつつ、薬を減らすか、同効能で副作用の少ない薬に変更できないか主治医と相談するとよい」と助言する。

口の乾燥などの自覚症状があれば、ドライマウスに詳しい歯科や口腔外科を受診するようにしたい。内科系の病歴や服用薬の情報を伝え、原因を特定したうえで対策をとることになる。糖尿病や脳血管障害、シェーグレン症候群(自己免疫疾患)といった病気が原因の場合もあるので注意する必要がある。

生活習慣を見直すのは大切だ。口周りの筋力低下には「日ごろからよくかんで食べ、舌回し運動などで鍛えれば、年齢を重ねても唾液が出やすくなる」(阪井教授)。また趣味や運動でストレスを発散し、リラックスできる環境づくりを心がけよう。

笹野名誉教授は昆布だしのうま味を生かす方法を提案している。乾燥昆布30グラムを細かく刻んで500ミリリットルの水に一晩浸す。これをペットボトルに入れて持ち歩き、1日に10回、30秒ほど口に含む。だしはそのまま飲んでも吐き出してもよい。

「うま味は口腔粘膜に広く分布する小唾液腺を刺激する」と笹野名誉教授。レモンや梅干しのような酸味も唾液の分泌を促すが、乾燥した粘膜には刺激が強いため、だしのうま味が適しているという。唾液を出す訓練として試してみてはどうだろう。

(ライター 松田 亜希子)

[NIKKEI プラス1 2022年1月15日付]

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