日経MJ

転機は86年W杯メキシコ大会のブラジル代表着用

モレリアは85年にまず日本で発売した。ただブランドが認知されておらず、サッカーショップは取り扱ってくれなかった。転機は86年のW杯メキシコ大会だ。着用するブラジル代表のカレッカ選手が5ゴールを決めるなど活躍すると、売り場に置いてもらえるようになった。

モレリアは現在、ドイツのプロリーグ2部で活躍し、日本代表にも招集されている田中碧選手らが使う。同ブランドをはじめとするミズノのスパイクは全国高校選手権での使用率も高く、2021~22年大会は39%と米ナイキを抑えてトップ(サッカーメディア「ゲキサカ」調べ)だった。

モレリアは1985年の発売以来、コンセプトを変えていない珍しいシューズだ。「何年たってもサッカーはボールを止めて、走って、蹴って、ゴールを決める競技。求めるモノは変わっていないはず」と安井氏は強調する。

ただ機能面ではアップデートを重ねてきた。2020年に発売したフラッグシップモデル「モレリア2ジャパン」は、靴底を重いポリウレタンから、水に浮くような軽い素材に変えた。中底は不織布製のボードから、樹脂に置き換えて耐久性を高めた。「1グラムでも軽い素材を探した」(安井氏)。メーカーのたゆまぬ努力が、選手を足元から支えている。(佐藤諒)

1985年発売。軽量、柔軟、素足感覚がコンセプト。86年サッカーW杯メキシコ大会で活躍してほしいという想いをこめて、メキシコの都市「モレリア」から名づけた。同大会ではブラジル代表のカレッカ選手が着用し、5得点を決めた。現在は高校生からトップ選手まで幅広く着用されている。フラッグシップモデルは2万900円で展開。

[日経MJ 2022年3月18日付]


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