冬キャンプ、初心者も快適に楽しく コテージ賢く使う

日経プラスワン

コテージキャンプなら暖かい室内からガラス越しにバードウオッチングが楽しめる(神奈川県箱根町のFun Space芦ノ湖キャンプ村レイクサイドヴィラ)=遠藤 宏撮影

昨今のキャンプブームで注目を集めている「冬キャンプ」。装備やスキルがないと難しいが、暖房付きの宿泊施設を利用する「コテージキャンプ」なら、初心者にもおすすめだ。

マンガやドラマの影響か、キャンプは初心者でも簡単に楽しめるという風潮があるけれど、こと冬のキャンプに関してはそんなに簡単なものではない。夜は氷点下になるキャンプ場が多く、雪が降る可能性もある。快適にキャンプを楽しむためには、それなりのキャンプスキルが必要だ。

「寒くて食事もできない」「凍えて一睡もできなかった」なんていうことにもなりかねないし、健康を害するおそれすらある。なかには飲酒してそのまま寝てしまい、凍死してしまったという事例も。やはり初心者には簡単におすすめできるものではない。

一部には、テントの中に薪(まき)ストーブを設置して寒さをしのいでいるキャンパーもいるが、基本的にテント内での火器使用は厳禁だ。密閉されたテント内では、煙突を出して外部に煙を排出しても、一酸化炭素中毒になる危険があり、ひとつ間違えればテントが炎上してしまうこともある。そんなリスクを負いながらキャンプデビューをするのは、無謀というものだ。

そこでおすすめしたいのが、コテージなどの宿泊施設に泊まりながらアウトドアを楽しむ「コテージキャンプ」。日中は野外でアクティビティーやアウトドア料理を楽しんで、夜は暖房の利いたコテージで就寝。そうすれば冬のアウトドアを楽しみながら、寒さを気にすることなく快眠できるというわけだ。

コテージキャンプを楽しむための宿泊施設は「コテージ」のほか、「バンガロー」「キャビン」など、いろいろある。名称はキャンプ場によって違うが、一般的に「コテージ」はキッチンやトイレ、風呂、ベッドなどの設備がついた貸別荘に近い宿泊施設、「バンガロー」は最低限の暖房器具と室内照明がある程度の簡素な小屋を指すことが多い。そして「キャビン」はコテージと同様、設備が充実した施設に使われることが多いが、キャンプ場によってはバンガローと同等の場合もある。

さまざまな宿泊施設があるが、キャンプ未経験の初心者や小さな子どもがいる場合は、設備が整った「コテージ」がおすすめ。室内で調理や食事ができるので、寒くて外にいられない場合でも、安心して過ごせる。

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