日経プラスワン

次は「箱に移して、全部出す」を繰り返す。片付けの基本は「持ち物を全部出して、向き合うこと」だが、部屋中の荷物を一気に出してしまうと収拾がつかなくなる。時間配分の目安を知るために、重宝するのが箱だ。100センチメートルサイズの箱1箱分を整理収納するのに、約30分間かかる。筋トレのように、30分を1セットに、計5回繰り返す。

何も考えずに、荷物を箱に詰めよう。棚にきれいに収まっている場合も、必ず一度全部出すようにする。箱がいっぱいになったら、床またはベッドの上に、荷物を1点ずつ並べていく。この時、カテゴリーではなく、「使用頻度」と「愛着」で分類しながら並べるのがポイントだ。

「年内に使う予定がある」「2022年のどこかで使いそう」「使う予定はないが愛している」「使いもせず愛着もない」の4象限に分けることで、自分が物を持つ理由と向き合うことができる。

「年内に使う予定がある」物から優先的に、出し入れしやすい場所に定位置を決める。頻繁に使う物を奥まった場所に収納してしまうと、すぐにリバウンドしてしまい、片付けをした意味がない。詰め込み過ぎず、余裕を持って定位置を与えた上で、他の象限の物の定位置を考えよう。

使わないし愛着もない物は思い切って手放そう。ため込むとスペースが逼迫し、管理できなくなるので、とにかく部屋の外に出すのが重要だ。愛する物・使う物を守るためにも、ここは心を鬼にして。

ゴミ箱に捨てるのは心が痛むというなら、売ったり、寄付したりするのも選択肢だ。ある調査によると、クリスマス前は、フリーマーケットアプリでブランド品が売れやすい。古本や古着を寄付して、子どもたちにプレゼントを届けるNPO法人もある。同僚や友人に、欲しい人がいないか募ってもよいだろう。衣類やタオルなら、雑巾にして活用もできる。今後も大切にしたい物か、いま一度考え、答えがNOならば、売る・譲る・寄付する・再利用するといった方法で部屋の外に出す。

一人暮らしの部屋全体を片付けるのに、整理収納アドバイザーでも20時間はかかると言われている。3時間では残念ながら、部屋全体を片付けきることは難しい。3時間で効果を実感したら、今後も引き続き「週末3時間片付け」を続けよう。繰り返していけば、部屋のサイズやきちょうめんさにかかわらず、誰でも整った部屋をキープできる。

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書類の山は年末にリセット

書類は整理のきっかけがないと、どんどんたまっていくもの。「来年も使うか?」という観点で、年末にまとめて仕分けをしよう。紙袋にあらゆる書類を詰めておき、コタツに入りながら、あるいは、家族でテレビを見ながら、時間を見つけて少しずつ仕分けをしていこう。

「内容は見返したいが、紙ではなくデータでも良い」という書類は、この機会にまとめてスキャンを。量が多い場合は、段ボールに詰めて送るとスキャンを代行してくれるサービスもあるので活用したい。

(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

[NIKKEI プラス1 2021年12月11日付]