体調の変化を感じても、コロナ下では医療機関受診をためらう気持ちがあるかもしれない。日本救急医学会では熱中症診断支援のスマートフォンアプリを公開している。自覚症状や基礎疾患の有無、マスクの着用状況などから当てはまるものを選ぶと、重症度を簡易診断して応急処置の方法を助言してくれる。位置情報から近くの医療機関も表示される。横堀センター長は「あらかじめダウンロードしておけば、万が一に備えて練習利用できる」と話す。

室内の換気にも気をつけたい。熱中症は住居など屋内で起こる例が意外に多い。横堀センター長は「エアコンを十分に使えていないのが主な原因と考えられる。暑くなる前にエアコンの動作確認をしておきたい。コロナ下では換気が求められるが、換気後は室温を確認してこまめに温度設定を変えるようにしてほしい」と解説する。

日ごろからの体調管理は大前提になる。谷口センター長は「睡眠不足は避け、規則正しく食事を取ってほしい。タンパク質を十分取ると、体に水分を保持する筋肉を維持できる。食べるのが熱中症対策の基本だ」と強調する。

(ライター 武田 京子)

[NIKKEI プラス1 2022年4月9日付]