日本は宇宙開発の先進国

宇宙開発では中国をはじめとする新興国や民間企業が活躍。宇宙はより遠くの天体を目指す大航海時代に入った。

私自身は、次にやるとしたら生命探査をやりたい。例えば木星や土星の衛星には表面を覆う氷の下に広い海があり、生命が存在する可能性があります。氷の下に潜水艦で潜って生命を探すには、どのような方法があるか。こうしたことを考えるだけでも楽しい。

宇宙科学に求められるのは文化の深化であり、知的フロンティアについての若者へのメッセージです。次の世代を担う人たちが挑戦をしようと思うインセンティブになってほしい。宇宙開発は日本が先進国の一員であることの証しとしてやっているところがあります。米国などと共同の月探査にはいろいろな意見がありますが、国際クルーの一員として日本人宇宙飛行士が活躍するのもひとつのメッセージだと思います。

日本は11年に東日本大震災に見舞われ、今、世界で新型コロナウイルスの流行が続いています。想定外の出来事ですが、必ず人知を超えた出来事は起きます。そして人類は幾多の想定外を乗り越えてきました。経験のないことでも「やれる」理由をみつけていければ、きっと前途は開かれるはずです。私の宇宙の経験からいえることがあるとすれば、そういう自信の持ち方なのではないかと思います。=この項おわり

編集委員 小玉祥司が担当しました。

[日経産業新聞 2020年6月18日付]

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