自動運転「レベル4」、日本も解禁へ 公道を無人走行

「自動運転のレベル4を可能にする道路交通法の改正案が閣議決定されたそうね」「完全な自動運転がレベル5だから、その一歩手前だね。レベル4の取り組みは海外含めどこまで来ているのかな」

政府が4日、閣議決定した法改正案で実現する高度な自動運転レベル4について、バーチャルキャラクター、日比学くんと名瀬加奈さんが吉川和輝編集委員に聞きました。

日比くん「自動運転のレベル4はどのような技術の水準を指すのですか」

自動運転レベル4では、あらかじめ決められたルートや走行環境でシステムがすべての運転操作を行います。レベル3の場合は、緊急時ドライバーによる手動運転に切り替えることになっていますが、レベル4では緊急対応を含めシステム側に任されます。

最小限の操作で運転できる時代が近づいてきた(写真はイメージ) =PIXTA

このためレベル4に対応する車両は運転席やハンドルが原則不要です。ただ現在行われているレベル4実証では安全要員が同乗することもあります。これがレベル5になると、走行ルートなどの制限がなくなり、名実ともに完全な自動運転となるわけです。

名瀬さん「レベル4のクルマは実際に走り始めているのですか」

最も有名なのは米グーグルの兄弟会社であるウェイモ社がアリゾナ州フェニックスで2017年から運行している自動運転タクシーです。同社はサンフランシスコでもサービスを始め、20年からはフェニックスの一部区域で補助ドライバーなしの運行に踏み切りました。

中国でもインターネット大手の百度(バイドゥ)や自動車大手の上海汽車集団などが、それぞれ自動運転タクシーの運行に乗り出しています。運行地域は北京市や上海市、広東省広州市など約10都市に上ります。

日本では産業技術総合研究所や大学、産業界が21年度からレベル4自動運転の社会実装を目的に実証試験に乗り出しました。運転手の乗らない遠隔監視での公共交通手段を主体に25年度までに全国40以上の地域で自動運転サービスを社会実装する計画です。

日比くん「21年3月にホンダがレベル3仕様の高級車を世界で初めて発売したと評判になりました。レベル4自動運転との関係は?」

自動運転技術の開発には現在2つの流れがあります。一つは自家用自動車などの運転支援機能を高めて、自動運転のレベルを上げていくものでホンダが例になります。レベル3の走行ができるのは、高速道路での渋滞時などに限定されています。

もう一つの流れは自動運転バスやタクシーのように運転手不要の公共交通を実現しようというものです。日本もドイツに続いて法整備に乗り出し、今回の道交法改正案では運転者なしのレベル4相当の自動運転を「特定自動運行」と呼び、運行中の遠隔監視要員を配置するよう定めています。過疎地の交通手段確保などを想定しています。

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