日本環境設計「BRING」 古着回収、再生し店頭に

消費者に循環する衣料品を体感してもらう拠点として初の実店舗を開業(東京都渋谷区)

リサイクルを手掛ける日本環境設計(川崎市)の「BRING」は古着を回収してポリエステルに戻し、新たな商品に再生した衣料品のブランドだ。SDGs(持続可能な開発目標)の広がりを受けて、支持が高まっている。オンラインで販売していたが、2021年11月に初の実店舗を東京・恵比寿に開業。循環する衣料品を消費者が身近に感じられる拠点にする。




回収ボックスや再生樹脂や糸なども展示

約80平方メートルの店舗「BRING EBISU」(東京・渋谷)でひときわ目を引くのは、金網状の箱に古着を詰め込んだインテリアや古着の回収ボックスだ。再生ポリエステルの樹脂や糸なども展示し、服の再生の過程を来店客に伝えている。

アウトドアブランドの位置付けで、店舗ではTシャツやスエット、靴下など全約20種類を販売する。長く着られるベーシックなデザインが特徴で、過剰生産はせず、一般的なシーズンごとの大量の新商品投入はしない。

同社は廃棄される衣料品を循環させる事業を手掛けるため、07年に設立。もともとBRINGは、衣料品を再生するために古着を回収する取り組みに対して付けたブランド名だ。

回収拠点は賛同する百貨店やアパレル店で、SDGsの浸透などを受け、参加企業が増加してきた。回収を始めた10年は5社ほどだったが、今ではファーストリテイリング傘下のジーユー(GU)や高島屋など約120社が参加する。古着の回収からリサイクルまでの一連のスキームの利用料などを同社に支払う仕組みだ。

回収した古着は自社工場で再生ポリエステルにする。20年4月~21年3月は約600トンを集めた。消費者の関心も高まり、「企業から『衣料品回収が誘客につながっている』との声もあがる」と中村崇之プロダクトマーケティング課長は話す。

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「回収が当たり前という文化作っていきたい」