2021/10/6

子どもが格安スマホを使う、メリット・デメリット

以上から、子どもが格安スマホを持つメリットは「導入や毎月の利用金額が安い」ということが1つです。他には、

・位置情報サービスやアプリを利用して、安全を見守れる

・緊急通報(110番、119番など)が利用できる

・家族間の緊急連絡ができる

というようなメリットもあります。

緊急通報については、データ専用SIMでは利用できません。IP電話(050Plusなど)に契約のうえ、警察署、消防署などの電話番号を登録しておく必要があります。緊急通報のための専用アプリ、警察なら「緊急通報ナビ」、消防なら「火事・救急通報ナビ」を入手しておいてもよいでしょう。ですが、IP電話にも月額料金が数百円かかりますから、それならはじめから通話ができる「音声SIM」の契約にしておくほうが安上がりな場合も多いと思います。よく比較検討してみましょう。

次に、デメリットとしては、格安スマホに限らずスマホ全体にいえることですが

・SNSでの投稿から、いじめに発展する可能性

・個人情報流出、高額請求、性的被害などのネットトラブルが起きる可能性

・勉強をしなくなり学力に影響が出る

・「スマホを手放せない」など依存気味になる

というようなことが考えられます。利用を始めるには、これらのトラブルを防止するために、利用時間、利用場所をはじめ、個人情報を書き込まない、他人の悪口を書かない、知らない人にコメントしない、アプリをダウンロードするときは親の許可を得るなど、ご家庭なりのルールをしっかりと決めておきましょう。

利用料金が高額になることはないかと心配される方もいます。ただ、格安スマホであればキャリア決済はできませんし、データ通信は上限が決まっているプランを使えば、通信料がかかりすぎるということもありません。アプリへの課金を防止し、電話機能による通話も必要時以外にしないルールをつくれば、極端に高額になることはないでしょう。

子どもは、どのようにスマホを使っているのか

では、スマホを与えられた子どもは、スマホを何に使っているのでしょうか。

内閣府が公開している「青少年のインターネット利用環境実態調査」 (20年度)によると、利用内容は

1.動画視聴(ユーチューブなど) 81.7%

2.コミュニケーション(メール・SNSなど) 80.0%

3.ゲーム、音楽視聴 それぞれ70%強

4.情報検索 63.2%

5.勉強・学習・知育アプリやサービス 42.5%

となっています。これらの割合はキャリアのスマホ、格安スマホなど、どの端末を使っているかで多少の差がありますが、多くは楽しみに使われているようです。

子どももスマホを持つということは、必ずしも良い面ばかりではなく、心配される点も多いかと思います。ですが、利用料金も下がり、より使いやすくなったスマホは、離れている子どもが困った時に、オンラインで顔を見ながら話すことができるなど、子どもの状況を把握するのに非常に便利であるとも思います。

利用をお考えの方は、利用料もそうですが、メリット、デメリットを考えながら比較し、納得して決められることをおすすめします。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

「マネー」の記事一覧はこちら