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「薬の国際共同開発が進み、昔に比べ国内で必要とされる治験症例数は減っている」と今村氏。1990年代半ば、欧米諸国をはじめ世界中で医薬品開発の国際的ルールが決まり、海外の治験データを生かせるようになったのだ。

諸外国に比べ、日本は治験参加希望者が少ない。「医療制度が整った我が国では、リスクとベネフィットが不明な治験に参加せずとも適切な医療が保険で受けられるうえ、未知のものへの不安でリスクを避けがちな日本人の気質も関係しているだろう」と今村氏は指摘する。

とはいえ、情報を手軽に得られるようになったせいか「インターネットの治験紹介サイトで調べて来院する患者が増えてきた」(野崎院長)。

治験参加は、後世においてその病気の治療効果を高めることにつながる。献血同様、社会貢献のひとつだと覚えておきたい。

(ライター 仲尾 匡代)

[NIKKEI プラス1 2022年9月24日付]

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