2021/10/30

「自分が先頭に立たなくては」。責任感と気持ちが空回りして、全体をまとめられなかった。中盤から開き直り、気負いを捨てた。大集団を1人でカバーできるはずもない。任せられる部分は誰かに任せる。やり方を見直すと、新入社員のムードも一変。最終日には一体感が醸成されていた。

「会長になぜ叱責されたのか。今なら分かる」。適性や意欲は人それぞれ。自分の尺度で人を測ってもうまくいかない。個性に目を向け、潜在能力を引き出すことがリーダーの役割だと経験を積んで悟った。

入社以来、ずっと秘書一筋だった。今年執行役員に昇格し、人材育成を担当する。「誰もがモチベーション高く働けるよう、社員一人一人と対話していきたい」と意気込む。

(聞き手は編集委員 石塚由紀夫)

[日本経済新聞朝刊2021年10月25日付]