コロナ下の転職 営業企画にこだわり、勤務地広げ成功
キャリアコラムシードで営業企画を担当しているMさん
20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回登場するのは、コンタクトレンズ大手のシードへの転職がきっかけで、愛媛から東京に移住したMさん。転職の理由やなぜ地元を離れることにしたのかを聞きました。
仕事も順調で人間関係も良好、なぜ転職?
大学卒業後は地元・愛媛で食品メーカーに就職し、営業企画担当として、商品企画や販促企画、広報業務、SNS(交流サイト)運用などを経験してきたMさん。仕事も順調で職場環境も良好でしたが、入社5年目に突入した頃、転職を考えるようになりました。
「転職を考え始めたのは、30歳以降のキャリアを改めて考えたときに、より幅広い業務に挑戦したいと思うようになったからです。職場の先輩が、『毎日充実していて、1日24時間では足りない』と言っているのを聞いたときに、『私は今、そこまで仕事に打ち込めているだろうか?』と感じたこともありました。仕事も人間関係も順調だったからこそ、新しいチャレンジをしたいという意欲が湧いてきたのだと思います」
しかし、Mさんはすぐに転職活動を始めたわけではありませんでした。
【前職】
◆業界…食品業界
◆職種…営業企画
◆仕事…商品企画、販促企画、広報業務、SNS運用など
【現職】
◆業界…医療機器業界
◆職種…営業企画
◆仕事…商品企画、商品のプロモーション、販促企画、営業支援ツールの制作など
【転職期間】
◆2020年2~3月
【転職方法】
◆転職サイト「マイナビ転職」、転職エージェント「リクルートエージェント」、地元・愛媛の地域特化型エージェント「アールエフキャリア」を利用
1社で経験を積むべきか、転職すべきか…
「1社で長く経験を積むべきか、それとも転職をして新しい環境に飛び込むべきか。どちらの選択が自分にとってベストなのか、この点はとても悩みました。当時は後輩の育成にも携わっていたので、転職するとなると、新卒からお世話になった会社にも迷惑がかかることが心配でした」
仕事や職場に不満があったわけではないため、転職すべきかどうか1年近く迷っていたというMさん。決意を固めるきっかけになったのは、1年がかりで進めていた大規模プロジェクトを無事に終わらせることができたから。
「途中で投げ出すことなくプロジェクトを完走できたので、自分の中で『やりきった』という達成感が生まれました。また、その間に後輩育成にも全力を注いだので、『私自身は転職をして、営業企画としての経験をさらに積もう』と、迷いを吹っ切ることができました」
新しい環境に飛び込むことを決意したMさんは、転職サイトや転職エージェントを利用する前に、改めて「自分が何をやりたいのか」を確認したといいます。
「まずはノートに自分が経験してきたことを書き出し、その経験を生かしつつ、よりスケールの大きい仕事や、幅広い業務に挑戦できる会社を探そうと思いました。いうなれば、今回の転職は修業。今の自分にとっては少しハードルが高いと思える環境に飛び込むことで、営業企画としてのキャリアアップを図りたいと思ったんです」
「転職の目的」をしっかりと定めたMさんでしたが、地元・愛媛での転職活動は、一筋縄ではいかなかったといいます。
「1年がかりのプロジェクトを完走し、後輩育成にも全力を注いだことで、転職の決意を固めることができました」