ビュッフェやバイキングと呼ぶ食べ放題のスタイルで、ホテルのレストランが趣向を凝らし、競い合っている。関東、関西のランチビュッフェを対象にして、専門家におすすめの店を選んでもらった。
関東 | |
1 | 1380ポイント ウェスティンホテル東京「ザ・テラス」(東京都目黒区) |
![]() (1)平日4700円/土日祝5500円(平日、土日祝共に2400円)(2)平日は11時半~14時半。土日祝は12時~13時45分と14時15分~16時の2部制(3)03・5423・7865 | |
関西 | |
1 | 1750ポイント ホテル阪急インターナショナル「ナイト&デイ」(大阪市北区) |
![]() (1)平日2500円/土日祝3000円(平日1500円/土日祝1800円)(2)11時~15時(3)06・6377・3618 | |
関東 | |
2 | 1210ポイント 帝国ホテル「インペリアルバイキング サール」(東京都千代田区) |
![]() (1)平日5300円/土日祝5800円(平日3200円/土日祝3500円)(2)11時半~14時半(3)03・3539・8187 | |
3 | 980ポイント マンダリンオリエンタル東京「広東料理 センス」(東京都中央区) |
![]() (1)5500円(2)土日祝11時半~16時(3)0120・806・823 | |
4 | 850ポイント ホテルインターコンチネンタル東京ベイ「シェフズ ライブ キッチン」(東京都港区) |
![]() (1)平日3800円/土日祝4300円(平日2300円/土日祝2600円)(2)平日11時~14時半(土日祝は16時半まで)(3)03・5404・2246 | |
5 | 790ポイント ロイヤルパーク汐留タワー「ハーモニー」(東京都港区) |
![]() (1)平日2625円/土日祝3675円(平日1302円/土日祝1827円)(2)11時半~13時と13時半~15時の2部制(3)03・6253・1130 |
関西 | |
2 | 1250ポイント ウェスティンホテル大阪 「中国料理 故宮」(大阪市北区) |
![]() (1)「富貴飲茶」コース5000円(3000円)のほか、平日限定のコースもあり(2)11時半~14時半(3)06・6440・1065 | |
3 | 1080ポイント ホテルオークラ神戸「テラスレストラン」(神戸市中央区) |
![]() (1)2625円(1575円)(2)土日祝限定。11時半~12時50分と13時~14時20分の2部制(3)078・333・3801 | |
4 | 780ポイント ラマダホテル大阪「ヌフヌフ」(大阪市北区) |
![]() (1)平日1800円/土日祝2300円(大人1人につき12歳以下の子ども1人無料、2人目からは大人料金の半額)(2)平日11時半~14時(土日祝は15時まで)(3)06・6372・8181 | |
5 | 540ポイント ANAクラウンプラザホテル大阪「カフェ・イン・ザ・パーク」(大阪市北区) |
![]() (1)平日2500円/土日祝3500円(平日1200円/土日祝1800円)(2)11時半~14時(3)06・6347・1112 |
約50年前、日本のホテルで初めて食べ放題形式を取り入れたのが関東2位の帝国ホテル。豪快に食事をするシーンがあった当時の海賊映画の名前から、店名に「バイキング」と付けた。欧米では食べ放題形式をビュッフェと呼ぶのが一般的だ。
全国のホテルにビュッフェが広がったのは1980年代。料金は決して安くないものの、一流シェフの味を好きなだけ堪能できるとあって人気を呼んだ。さらに、最近は料理の実演を売り物にするホテルが増えている。
関東1位のウェスティンホテル東京「ザ・テラス」では、オープンキッチンで腕を振るうシェフの技を間近で見られて、ジュージューと肉を焼く音に食欲をそそられる。関西1位のホテル阪急インターナショナル「ナイト&デイ」でも、来月は洋酒に火をつけ香り付けをするクレープをメニューに加える予定だ。
選者の一人、東龍さんがすすめるビュッフェの楽しみ方のポイントは3つある。
第一はメニュー全体を最初にチェックすること。まず一通りの料理を見てから食べたいものに目星を付ける。第二は少しずつ皿に盛ることだ。「京懐石のように、隣り合う料理がくっつかないよう心がけると見た目にも美しいし、口に合わなかったときの食べ残しも少なくなる」(東さん)。
第三は「前菜、主菜、デザート」の“セット食べ”を繰り返すこと。デザートやご飯物を後回しにすると、前菜だけで満腹になったり、結局食べ過ぎにつながったりもするからだ。
どのレストランも季節や月ごとにメニューが変わる。土日祝日や大型連休中は特別料金や時間制を設けていることも多い。混雑が予想されるので、電話やホームページで確認し、できれば予約をして出かけよう。
北海道・九州では…地元食材 売り物に
北海道や九州にエリアを広げると、地元食材を売り物にしたビュッフェが目立つ。
札幌プリンスホテル(札幌市)の「ブッフェレストラン ハプナ」では、北海道の旬の素材を使った和洋中の料理約60種類を味わえる。「殻付き帆立て貝のオリーブ焼き」や「あさりと道産野菜のカレー」が人気で、クロワッサンやバターロールは北海道産の小麦で作り上げている。
博多湾を望むヒルトン福岡シーホーク(福岡市)の「シアラ ブッフェ」には九州の食材が集まる。福岡のブランド豚をサクサクに揚げたトンカツや佐賀県産の野菜のサラダなど、九州の食材をふんだんに使った料理が並ぶ。
調査の方法 旅行やレストランに詳しい専門家への取材をもとに、ランチビュッフェに定評のあるホテルのレストランを関東・関西で20カ所ずつ選出。両地域のおすすめの上位5カ所を専門家11人に推薦してもらい、結果を点数化した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
秋田久美(フードアナリスト)▽浅井慶三(高級ホテル・レストラン予約サイト「一休.com」国内営業本部長)▽小林しのぶ(旅行ジャーナリスト)▽小松めぐみ(「料理王国」副編集長)▽里井真由美(フードアナリスト)▽陣野尚美(フードアナリスト)▽田中宏枝(近畿日本ツーリスト 関西メイト企画部)▽寺田直子(トラベルジャーナリスト)▽東龍(『夢みるブッフェ』著者)▽細見和子(フードアナリスト)▽村田和子(旅行ジャーナリスト)