ファッションSNS、着こなし画像で交流・購買促す

ファッション関連のインターネット通販市場が盛り上がる中、SNS(交流サイト)の要素や画像を活用したサービスを展開するベンチャー企業が注目を集めている。スマートフォン(スマホ)を主戦場に、利用者同士の情報交換や交流を促進しつつ、トレンドに敏感な若者らの購買意欲を喚起。大手通販サイトや有力ブランドとの連携も広がり、ファッション消費の「先導役」として存在感を高めている。
「アイコン」でコーディネートした服に似合う靴をオーダーメイドできる「シューズ・オブ・プレイ」の期間限定店舗(東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ)

「アイコン」月200万人が利用

5月中旬の週末、東京・渋谷の渋谷ヒカリエでは、多くの女性らが特設売り場に並ぶ100種類以上の婦人靴に見入っていた。お目当てはオリジナル靴のデザイン・購入ができる通販サイト「シューズ・オブ・プレイ」の期間限定店舗。運営するブラケット(東京・渋谷)が集客や販促で連携したのが、ヴァシリー(東京・渋谷)運営の月間200万人の利用者を誇るファッションSNS「iQON(アイコン)」だ。

アイコンはサイト内にある洋服やアクセサリー、靴などの商品画像を利用者が組み合わせ、自分の好きなコーディネートを作成し投稿する仕組み。他人が投稿したコーディネートを参考にしたり、仲間同士で意見を交換し合ったりして楽しむ。今回は、靴のイメージに合ったコーディネートを募集し、優秀な「作品」は実際の服を使い店頭に展示した。

アイコンは楽天市場やゾゾタウンなど約40の通販サイトと連携、各サイトへの送客を担いつつ手数料収入などを得るビジネスモデル。強みは累計約50万件に上る投稿データと、ファッション感度の高い会員基盤だ。

「利用者はアイコンで気に入った商品が見つかれば即通販サイトに飛んで商品を購入できる」(金山裕樹社長)。通販サイト側には新たな顧客との接点に加え、アイコンと組むことで最新のトレンドや消費者の嗜好をいち早く把握できる利点がある。

パソコン向けサイトとして開設したが、スマホ向けのアプリを2012年2月に投入し、画像選択や投稿などをより簡単にできるよう利便性を高めた。既に月間2000万円をアイコン経由で売り上げるサイトもある。