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関西の大学でミスコン熱再び 社会とつながるツール? Wの未来 キレイになる

2014/5/8

塩田さんは目下、就職活動の真っ最中。「面接でミスキャンの経験を話すと興味を持ってくれる業種もある。社会人とかかわる機会もあり、世界が広がり、良い経験になった」と振り返る。

大がかりなイベントとなるため、予算も必要だ。大会の運営を支えるのは地元企業で、ドレスやメーク、コンテストの会場などを提供してイベントの協賛をする。商品のPRとして、一般的なモデルを使うより、学生モデルの方が客層である女子学生の共感を得やすいという狙いがありそうだ。

京都市内にある大手ホテルの広報担当者は「長引く不況のためか若い世代のホテル利用が少なくなっている。大学生にホテルを身近に感じてもらい、足を運んでもらうきっかけになれば」と明かす。女子学生をブライダルフェアのモデルなどにも起用する。

関西学院大のミスキャンとして、「ユニバーシティ関西」に出場した永井礼佳さん(2014年1月、京都市)

取材を通じて興味深かったのは、コンテストの「実行委員」の存在。女子学生ももちろんいるが、男子学生の存在感も大きい。

今年4月から会社員になった甲南大出身の山口俊樹さん(24)もその一人で、2013年度に「ユニバーシティ関西」の実行委員長を務めた。「女子大生は企業にとって大きなマーケットだ。学生と企業がつながるミスコンは、地域の活性化にもつながる」と力強く話す。社会人の営業マンも顔負けの交渉力で協賛企業を集めたり、イベントを運営したりしてきた。

「美人ランキング」をつけられる場ではなく、女子学生が社会とつながり自己実現を目指すためのツールとして積極的に活用しつつあるミスコン。「女性差別だなんて思わない」とあっけらかんと話す彼女らを頼もしくも心配に思ってしまうのは、老婆心だろうか。ミスコンを踏み台に社会に飛び出し、働く女性として伸びやかに成長する姿を期待したい。

(大阪社会部 松浦奈美)

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