草場 対してフジは、11年下半期の落ち込みが心配。これは7月の完全地デジ化以降、画面でフジのチャンネルが民放の一番端に追いやられたのと無縁じゃない気がする。

小田 その影響は、朝と昼の帯番組にも表れている。『めざましテレビ』『笑っていいとも!』がシェアを落とし、朝に関しては日テレの『ZIP!』が徐々に上げてきている。

津田 朝の番組は、前夜に合わせていたチャンネルも影響してくるからね。これまでテレ朝の牙城だった深夜帯に、日テレが新番組の『世紀の和解SHOW』『5MEN旅』で食い込んできている点も大きいかと。

後継の看板番組が乏しいフジ

小田 一方、フジは深夜帯の苦戦が影響してか、バラエティの後継番組がなかなか育っていないのが現状。7位の『ホンマでっか!?TV』を除けば、若い番組で有望株なのが見当たらない。

草場 というより、3.11以降、バラエティ全体が低落傾向にあると言っていいかもね。未曾有の大震災を経て、バラエティはその存在意義自体が問われている。

指南役 このランキングの視聴率も、10年に比べ、平均15%以上は4分の1に激減しています。

津田 特に、お笑い芸人関係が大打撃ですね。ネタ見せ番組は2010年終焉(しゅうえん)を迎えていたとはいえ、震災で新しい芽が摘まれ、後継が育っていません。

草場 今や、純粋に「お笑い」の切り口での番組は厳しいからね。松本人志サンがNHKで始めた『松本人志のコント MHK』がレギュラー化の初回、2.3%だったのも、その一端かと。震災以降、ストレートな笑いがお茶の間に届きにくくなっている。