その不調「有害金属」が原因かも?「解毒力」を高めよう(1)日経ヘルス・フォーメン

【体に蓄積される主な物質】
カドミウム  もともと土壌に含まれており、食品では特に白米や玄米に多い。米を主食とする日本人は、欧米人よりもたくさん摂取している。タバコにも含まれることも。

アルミニウム  肉、野菜、魚介類など多くの食品に含まれており、調理器具からも溶け出す。完全に摂取しないようにすることは無理だが、体内には比較的たまりにくい。

水銀  水俣病の原因物質として知られるが、もともと土壌にも含まれている金属。マグロ、カジキ、アンコウ、キンメダイなど、大形魚や深海魚に多く含まれる。

ヒ素  毒薬として有名だが、もともと海水にも溶けている成分。特に海藻やヒジキに多く含まれる。有機ヒ素と無機ヒ素があり、無機ヒ素の方が毒性が強い。

  中世ヨーロッパでは暗殺に使われていたくらい毒性が強い。食品で最も注意すべきは昔のままの鉛管や古い塗料。また、ペイントや油絵の具にも含まれる。

放射性物質  ウランなどが核分裂するとき生まれる物質。放射性セシウム、放射性ヨウ素などがある。通常のセシウムやヨウ素とは別で、放射能が及ぼす害が問題。本来はヨウ素は必須ミネラルのひとつ。

水銀を多く含む食品は、マグロ、カジキ、キンメダイ、アンコウといった大形魚や深海魚。魚をよく食べる日本人は、欧米人よりもたまりやすい。また、かつて歯の詰め物として使われていたアマルガムは50%が水銀の合金で、ここから水銀が溶け出すことも多い。もちろん、そう簡単に水俣病を発症することはないが、蓄積量が増えれば体調は悪くなる。

鉛は鉛製のものにはもちろん油絵の具などにも含まれるが、最も身近なのは、鉛管や古い塗料。いまだに家屋内に鉛管や古い塗料が使われている場所も多く、「通常の浄水器では鉛を取り除くことはできない」と上符院長。ヒ素は海藻やヒジキといった海産物に、イタイイタイ病の原因物質として知られるカドミウムは、日本人の主食である米に多く含まれている。

いくら気をつけても、日常生活の中で有害金属を完全にシャットアウトすることは不可能だ。するとデトックス、つまりたまった毒を積極的に「出す」ことを考えなければならない。

体内の有害金属のうち、9割以上は便や尿の中に排出される。その次が汗だ。したがって、基本は正しい食事と運動で、体が本来持っている解毒能力を目覚めさせること。さらに、解毒作用の強い食品やサプリメントを利用すれば、たまった毒がどんどん出ていく。

(ライター 伊藤和弘 構成/中能泉)

[日経ヘルス・フォーメン2011夏号の記事を基に再構成]

日経ヘルス・フォーメン2011夏では、有害金属が体に及ぼす害とその対策を紹介
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