断食は文字通り、食事を断つこと。週末の1日、土曜日だけ何も食べない。それだけで、格段に体が軽くなり、感動する心もよみがえる。続けるだけで、自然と少食になり生活習慣も変わってくる。メタボ対策にもストレス対策にも効果てきめん。土曜日断食にチャレンジしてみよう!

断食が体にいい第一の理由は、日ごろの飽食で疲れた内臓が休まることだ。3食たっぷり食べる現代人の日常生活で内臓はかなり酷使されている。胃と腸はもちろん、肝臓や膵臓(すいぞう)も疲弊している。
「人の体には、かつて野生の中で食べていた食事が最も適している。しかし今では、食べ物に糖分や脂肪分が不自然に大量に含まれている。だから、肝臓や膵臓(すいぞう)に負担がかかる」と高雄病院の江部康二理事長はいう。
肝臓は脂肪やたんぱく質、糖質を分解・合成したり、解毒をしたりする臓器。飽食によって最も疲れている場所。膵臓はインスリンを分泌して、血液中の糖分を安定させるのが役目。食べ物が入る度に全力で働く。疲労がたまってインスリンの出が悪くなると糖尿病だ。「軽い糖尿病なら、数日の断食で膵臓を休めるだけで、きれいに治ることが多い」と江部理事長は話す。
ケトン体が出てスカッと気分爽快
断食は脳の働きにも好影響を与える。気分がすっきりして感覚が鋭くなるのだ。
普段、脳がエネルギー源としているのは、ブドウ糖だ。成人男子の体内に蓄えられたブドウ糖は約210グラムで、エネルギー量に換算すると840キロカロリー。これは断食をすると半日で尽きてしまう量。
ブドウ糖が尽きると体脂肪を燃やし、ケトン体と呼ぶ特別な栄養素をエネルギー源とする。すると、心の状態も変わる。気分が晴れ晴れして細かいことが気にならなくなり、直感や感性がさえてくる。体のスイッチが「野生」の状態に切り替わるのだ。
「土曜断食」5つの効果!
一、免疫力がアップする
一、疲れやストレスが解消する
一、体脂肪・体重が減る
一、中性脂肪が下がる
一、五感が鋭くなる
一、免疫力がアップする
一、疲れやストレスが解消する
一、体脂肪・体重が減る
一、中性脂肪が下がる
一、五感が鋭くなる