2011/12/1

職場の知恵

ストレス解消法を理解するうえで参考になるのが右の図。ストレス反応が起きる要因はストレッサー以外に、「個人要因」と「緩衝要因」がある。前者はストレッサーに対する個人の受け止め方、後者は他者のサポートや生活習慣などだ。ストレス解消にはストレッサーを減らすと同時に、個人要因や緩衝要因を高めていくことが大切だ。

解消のキーワードは5つある。「(1)感情を出す」「(2)体を動かす」「(3)パーソナルスペース」「(4)マイペース」「(5)客観視」だ。「(1)と(2)は本能的な行為で、ストレス解消の効果は高い。(3)と(4)は緊張状態を解き、平常に戻る。くつろげる空間を確保したり、ルーティン行動でペースを取り戻す。(5)は精神状態やストレッサーを書いて客観視することで、認知や習慣を変える効果があります」(夏目さん)。

◆過剰なストレスが続くとどうなるか

セロトニンとは  脳内に流れる神経伝達物質の1つ。生命維持に関わる働きを担っている脳幹内の「縫線核」から分泌される。セロトニンの量が低下すると、うつ病やパニック障害などを引き起こすと言われている
自律神経とは…  自分の意思とは関係なく働く神経。交感神経と副交感神経の2種類があり、状態によって切り替わる。ストレス(緊張)状態では交感神経が優位に働き、睡眠やリラックスしている時には副交感神経が優位に働く。

 最後に長期的な観点からストレスとのつき合い方を考えてみよう。

平和が続く現代の日本社会では基本的にストレスは少ないはず。にもかかわらず、自殺者やうつ病になる人が増えている背景の1つには生活習慣がある。「不規則な睡眠やコンピューター漬けの生活はセロトニンを減らす。太陽の光を浴び、ウオーキングなどのリズム運動を行いセロトニンを増やす。最も大切な土台作りを怠ってはいけません」(有田さん)。