「ジャンプ勢」が圧勝 マンガ家セールスランキング日経エンタテインメント!

今、最も支持されているマンガ家はいったい誰? 日経エンタテインメント!誌が、2010~2011年に売れたコミックスの冊数が多い順にランキング。そこから見える人気作家、作品、ジャンル傾向を分析しました。
口コミや、草の根的なマンガ賞発のヒット作。『聖☆おにいさん』は口コミでじわじわと波及し、2009年『このマンガがすごい!オトコ編』で1位も獲得した

今回のマンガ家セールスランキング(表1)でまず目につくのが、『週刊少年ジャンプ』に連載している作家だ。1位の『ONE PIECE』尾田栄一郎、2位『NARUTO』岸本斉史を筆頭に強さが目立つ。1年半の総売上冊数、で順位づけしているので週刊連載だと単行本発売のペースが速く、上位に入りやすい。だが、ベスト10内だけで6人、15位以内に広げても9人がランクインしており、『週刊少年ジャンプ』の一人勝ちといっていいだろう。

表1 年齢は2011年8月4日現在。生年しか分からない場合は生まれ年で算出した

出版社別でみると、こちらも集英社が圧倒的な存在感を見せている。『週刊少年ジャンプ』に始まり、3位『君に届け』(別冊マーガレット)の椎名軽穂や、11位『GANTZ』(『週刊ヤングジャンプ』)の奥浩哉などがランキング上位を占めた。

このほか、映像化された作品を持つ作家も人気が高い。ランクインしている作家の代表作は、アニメ、ドラマ、映画化済みがほとんど。「どの雑誌で連載されているか一般には知られていないタイトルもランクインしている」と言うのは、ジュンク堂書店池袋店コミック担当・田中香織氏。31位『青の祓魔師』(『ジャンプスクエア』)加藤和恵や33位『デッドマン・ワンダーランド』(『月刊少年エース』)片岡人生・近藤一馬は、非メジャー雑誌の連載作ながら、アニメ化で露出が増えて人気を伸ばした好例だ。他メディアとの共同展開によって新たな読者を掘り起すのは、もはやブレイクの必須条件である。

9位『聖☆おにいさん』中村光や、17位『進撃の巨人』諫山創、36位『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリなど、口コミ効果や各種マンガランキングの効果も高い。『進撃~』は、ネットの掲示板を中心にじわじわ話題になり、『このマンガがすごい! 2011』のオトコ編で1位となって一気にブレイク。4巻までの累計発行部数が300万部を超えた。

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