日本のカボチャは「パンプキン」ではない?

タネ専門のカボチャも登場

最近では新品種も増えてきた。大手種苗会社、タキイ種苗が開発した「ロロン」はラグビーボールのような形。ホクホクしていてきめ細かい味が特徴だという。

「くり将軍」は非常に大玉で、甘みが強い。「鈴かぼちゃ」は生で丸ごと食べられる個性派だ。皮やタネもそのまま食べられるという。

カボチャの主産地、北海道で今年から本格的に栽培が始まったのが「ストライプペポ」。その名の通り、ペポカボチャの一種だ。北海道農業研究センターが育成した期待の品種だという。

このカボチャ、最大の特徴はタネを食べるための品種だということ。これまでもカボチャのタネを食べることはあったが、加工に手間がかかることからなかなか普及しなかった。

ストライプペポはこの問題点を解決した。一般的にカボチャのタネは硬い殻に覆われているが、新品種にはこの殻がない。いためればナッツのように食べられるという。タネの量も多いといい、関係者の期待を集めている。

ただし他のペポカボチャと共通の悩みが、果肉部分の活用法。北海道農業研究センターの嘉見さんによると、甘みが弱く、水分が多くてべちゃべちゃした食感だという。同センターでは加工品開発の協力者を募集している。

カボチャの旬は夏から秋だが、貯蔵することで甘みが増していく。食欲の秋。パンプキンを飾り、ペポのタネをつまみ、甘いスクワッシュを楽しみたい。(電子報道部 河尻定)

種子がおいしく手軽に食べられるカボチャの新品種、ストライプペポ(北海道農業研究センター提供)
右がストライプペポのタネ、左が西洋カボチャの殻をむいたタネ(北海道農業研究センター提供)
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