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図書館戦争、空飛ぶ広報室…作家・有川浩がモテる理由

2013/6/3

東宝のゴールデンウィーク映画『図書館戦争』。(C)“Library Wars”Movie Project

 ゴールデンウィーク映画『図書館戦争』、その2週間後に『県庁おもてなし課』と、東宝配給の300スクリーン級で2作連続公開。テレビでも、TBS系のゴールデン帯連ドラ『空飛ぶ広報室』が放送中──。4~5月に、作家・有川浩(ありかわひろ)の作品が立て続けに映像化された。

 デビューは2004年、メディアワークス(現アスキー・メディアワークス)のライトノベル電撃文庫。06年に発表した『図書館戦争』シリーズなど、数年間は20代女性が中心の局地的な人気だった。

 ところが近年は40代などファン層を一気に広げ、急速に売り上げを伸ばしている。紀伊國屋書店新宿本店の小出和代氏も、「売れ筋のトップが東野圭吾さんだとすれば、有川さんは間違いなく5本の指に入る二番手グループの有力選手」と、現在の有川人気に太鼓判を押す。その勢いを追う形で、今年(2013年)1月には『空飛ぶ広報室』が文学賞の権威・直木賞にノミネート。映像化作品も続いている。

デビュー10年で指折りの人気作家になった有川浩。この4~5月に3作品が映像化。日販WIN+を見ると、有川作品の実売部数は、『図書館戦争』発売の2006年から文庫版発売の2011年までの6年間で、実に500倍超。これには、『図書館戦争』はもちろん『フリーター、家を買う。』『阪急電車』など複数作品の映像化が大きく寄与している。(C)2013映画「県庁おもてなし課」製作委員会

 “ベタ甘”な「ラブコメ要素」、人物とストーリーテリングの潔いまでの「分かりやすさ」が持ち味とされる有川。デビュー10年目の今、全世代の読者、そして映像の作り手両方から愛され、引っ張りだこになったのは、なぜなのか。

■ブレイクは06年誕生の『図書館戦争』

 まずは、有川の原点を振り返ってみよう。デビュー作は、陸上・航空・海上の3つの自衛隊を舞台とした「自衛隊三部作」の第1弾となる『塩の街』(04年)。有川の代名詞ともいえる「ミリタリー」「ラブコメ」の2大要素をしっかり組み込み、一部の読書好きから高く評価された。

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