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女性も「働き方」より成果が問われる時代へ 仕事と私生活両立するには

2013/5/23

仕事と育児を両立する女性が増えるなか、先進企業では新たな課題も生まれているようです。日経ウーマンではワークライフバランスの歩み25年を振り返りながら、仕事とプライベートのバランスを取りながら、やりがいを持って働き続ける方法を考えてみました。

■働き方がますます多様化 ワーママも成果を意識

1989年、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)が過去最低の1.57となった「1.57ショック」をきっかけに、少子化対策の観点から仕事と家庭の両立支援が議論されるようになった日本。しかし、当時は短時間勤務などサポートが充分ではなかった。

「長時間労働が当たり前の時代。女性が頑張らないと育児と仕事の両立は厳しかった。92年の育児休業法施行後も出産後は退社という風土があった」とジャーナリストの福沢恵子さん。

2000年代から企業の両立支援策も充実。2010年代では育休取得後に復職する人が増えてきた。一方で課題も。「育休で仕事から長く離れ、十分なキャリア形成できない女性が増加。企業も悩んでいます。今後はワーキングマザーも成果を求められる時代です」と女性のキャリアを研究する法政大学の武石恵美子さんは指摘する。

育児だけでなく介護も問題に。「介護は男性も直面する問題。働き手の高齢化が進み、男女共に働き方は多様になります」と労働経済学を研究するお茶の水女子大学の永瀬伸子さんは指摘。今後はどんな働き方をするかではなく、どんな成果を出すかが問われてくる。意欲的に仕事に取り組もう。

今後10年で、より多様な働き方が認められる時代へ

・介護人口の増加で、男女とも働き方がより多様化
2015年には65歳以上の高齢人口比率が26%に。要介護の人口も増えていく。「女性が中心となる育児と比べ、介護は男性も直面。時短勤務や介護休業を取得する男性社員も増えるため、企業は多様な対応を求められる状況に。自分らしい働き方を模索する時代になります」(武石さん)

・IT技術が発達し、在宅勤務やテレワーク勤務がよりやりやすく
IT技術が発達し、時間や場所を問わない職場環境が実現していく。「海外では在宅勤務やテレワーク、週4日勤務など、個人がライフスタイルに合わせて働き方を選択できています」(武石さん)。時間や場所の制約で仕事を諦めることなく働き続けられるようになるはず。

・育児経験を持つ女性管理職が増えていく
女性管理職は緩やかにではあるが着実に増え、子育てをしながら管理職として働く女性も出てきた。企業も女性管理職を増やすために研修に力を入れている。「産休、育休から復帰したのち主要な立場で活躍することも。ただしそれには夫の協力と自分の意志は不可欠です」(永瀬さん)

・非正規、正規の格差が縮小し働き方の選択肢が拡大
賃金や待遇の格差が問題の正社員と非正規社員。しかし、今後は雇用の流動化が進み、育児や介護などライフスタイルの変化に合わせて働き方の選択ができる可能性も。「非正規社員だから一律処遇が悪いのではなく能力を生かして働ける場が拡大していくことが考えられます」(武石さん)

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