結婚したいけど出会いがない――。アラサー、アラフォーの独身女性の多くはこんな風に思っているんじゃないだろうか。しかし、普段の自分の生活を思い返してみてほしい。仕事の忙しさにかまけて、毎日が会社と自宅の往復になってしまっていないだろうか。それでは出会いは生まれるはずがない。
「運命的な出会い」「自然な出会い」なんてない
「まずは、自分の活動範囲を変え、周りの環境を変えること」と澤口さんは説く。「よい人と自然に出会えるのが一番と思っている婚活女性は多いと思いますが、自然な出会いなど絶対にありません。大学の同級生や会社の同僚など、今までの環境の中で自分の周りにいる、これと思う男性は既に相手を見つけているものです。だから、自分から探しにいかなくては出会いなどないのです」。ただ漫然と待っているだけでは、道を歩いていたら運命の相手とぶつかったなんていう少女マンガの世界と一緒、と彼女。なるほど!

そもそも婚活女子には、3年、5年と彼氏がいない人が多い。そこから、いきなり結婚したいといっても、それは無理な話。「受験勉強を全くしていなかったのに、いきなり東大を目指すと言っているようなものです」と澤口さんはきっぱり。だからこそ、まずは赤門ならぬ「結婚」という門をくぐるための環境作りから始めなければいけないというわけだ。
活動範囲を変えるといっても、難しいことをするわけではない。「例えば、今まで見たことのないジャンルの映画を見たり、行ったことのない場所へ出かけたりするなど、いつもと違う選択をするのも環境を変えるいい方法」(澤口さん)。これまで手に取らなかったジャンルの本を読むのも、新しい出会いを導くきっかけとなる。「実家に住んでいる人は、1年間一人暮らしをしてみるというのもいいでしょう。駅が変わる、路線が変わるというだけで、出会う人が変わってくるものです」。
また、「自然に出会いたい」派の奥手女子には少しハードルが高いかもしれないが、婚活サイトや結婚相談所に登録することも、出会いの幅を広げるためには「絶対に必要」と澤口さんは断言する。普段の生活で自分が出会わない人と交流できる機会をできるだけ多く設けることが大切なのだ。