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3万円台でフル装備、安さの秘密を辛口チェック

格安ノート購入ガイド(上)

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NIKKEI STYLE

 10万円以上が当たり前だったノートパソコンの普及機市場に、大きな変化が起こっています。液晶サイズが15.6型で、光学ドライブを装備する製品に3万円台の新製品が続々登場しているのです。全2回の本連載では、そんな格安ノートの安さの理由を徹底検証。目利きが賢い選び方、使い方を伝授します。

15.6型液晶と光学ドライブを搭載しながら、価格が3万~5万円という驚愕の「格安ノートパソコン」が登場している[注1]。先鞭をつけたのは、外資系メーカーだ。昨年(2011年)前半に、日本ヒューレット・パッカード、レノボ・ジャパンなどが、3万円台のフル装備モデルを次々と発売。それまで10万円前後はしていたスタンダードタイプ(普及機)[注2]のノートパソコンが半額ほどで入手できるとあって、大きな話題となった。

ネットブックとは異なる格安ノートの実力

低価格パソコンというと、「ネットブック」を思い浮かべる人は多いだろう。2007年ごろに登場したネットブックは、液晶が12型未満、DVDディスクなどを扱える光学ドライブはなし。価格は5万円ほどだったが、搭載されたWindows(ウィンドウズ)OSには機能面での制約があり、スタンダードノートと比べて性能は乏しかった。今回紹介する格安ノートは、ネットブックより液晶サイズは大きく、光学ドライブも搭載、メインマシンとして使えるものだ。

そこで気になるのは安価の理由。CPUの性能や搭載メモリーの容量に限らず、本体の材質、プリインストールソフトの少なさなど、理由はさまざまあるようだ。

本記事では、3万円以上5万円以下で購入できる格安ノートの安さの理由を徹底解明。同時に、お買い得度や実力をチェックする。今や、5万円以下のノートパソコンが、ノート販売全体の2割を占める時代(図1)。安物買いの銭失いにならないためにも、激安の理由をしっかりチェックしておこう。

【安さの秘密】 目利きが格安ノート5台を辛口チェック

売れ筋のスタンダードノートに比べて半分以下の価格で手に入る格安ノート。液晶サイズはほぼ同等なので、ぱっと見の外観は同じように感じる。果たしてその違いはどこにあるのか。

[注1]本連載中のパソコンやソフトウエアの価格情報は2012年3月に調査。
[注2]現在発売される主なノートパソコンは、液晶サイズと光学ドライブの有無によって次のように大別できる。(1)液晶サイズが12型未満で、光学ドライブ未搭載機が多い「携帯ノート」、(2)液晶が14型以上で光学ドライブを搭載する「スタンダードノート」、(3)光学ドライブが未搭載で、インテルが推奨する高速起動・長時間駆動・21ミリ未満の薄型ボディーといった条件を満たす「Ultrabook(ウルトラブック)」――である。本記事で取り上げる格安ノートは、スタンダードノートの低価格モデルになる。

言うまでもなく、パソコンはどの製品もある決まったメーカーのパーツを内蔵する。例えばCPUは、インテルもしくはAMDのどちらかを採用している。原則としてパーツの価格は性能と比例するので、安価で性能の高いパーツは存在しない。つまり、格安ノートは、安価で性能の劣るパーツを選択しているからにほかならない。売れ筋ノートに比べると妥協せざるを得ない部分も少なくないのだ(図2)。

では、具体的に性能がどの程度違うのか詳しく見ていこう。本連載のために、実際に入手して検証したのは、売れ筋のスタンダードノートが富士通の「LIFEBOOK AH77/E」、格安ノートはエプソンダイレクトの「Endeavor NY2200S」、デルの「Inspiron15」、日本エイサーの「Aspire AS5349-F82C」、日本ヒューレット・パッカードの「HP Pavilion g6-1301 AU」、マウスコンピューターの「LuvBook Fシリーズ LB-F301B」。

パソコンやスマートフォンなど各種デジタル製品に詳しいビジネス書作家の戸田覚氏が、安さの秘密を厳しくチェックする。

性能は格段に差があり、体感上の差も大きい

格安ノートのCPUは、「Pentium(ペンティアム)」や「Celeron(セレロン)」が主流だ。ランク的には「Core(コア)i」シリーズの下に位置する。売れ筋ノートのコアi5は言うに及ばず、1クラス下のコアi3よりも性能は劣ると考えたほうがよいだろう。

最近はペンティアムプロセッサーでも、デュアルコアになっているが2スレッドにとどまり、同時処理は2つしかできない。コアi3はコアは同じく2つだが、4スレッドなので同時に4つの処理ができるのだ。AMD製のCPUも、低価格モデル向けはペンティアムやセレロンに近い性能だと考えれば間違いない。売れ筋ノートのコアi5、コアi7とは雲泥の差がある(図3)。

メモリーは、ほとんどが2ギガバイトにとどまる。売れ筋ノートが最低で4ギガバイト、中堅クラス以上は8ギガバイト搭載しているのと比べると明確に劣っている。複数のソフトを次々に起動して作業するような使い方では、4ギガバイトと比べても、体感上でも相当な差がある。格安ノートでも、64ビット版のウィンドウズ7を採用している製品がほとんどだが、その性能を生かし切るにはメモリーが圧倒的に不足しているのだ(図4)。中にはそもそもメモリー増設に対応していない製品も存在する。いつかメモリーを増強する可能性があるなら、メモリースロットの有無は重要確認事項だ。

ハードディスクの性能は売れ筋ノートと、ほとんど変わらない。違うのは容量で、格安ノートは320ギガバイトが中心になっている。テキストやオフィスの文書ファイルなら問題ないが、動画や音楽データを保存していると、すぐに不足するはずだ(図5)。

同様に残念なのがキーボードだ。配列は悪くはなく、キーピッチもフルサイズの19ミリを確保する製品が多いが、相当にたわむ。いわゆる打ち心地が良くないので、ストレスがたまりそうだ(図6)。

光学ドライブはDVDマルチ、割り切って使うべし

格安ノートの光学ドライブは、すべてDVDスーパーマルチで、ソフトをインストールしたり、DVDビデオを視聴したりできる。売れ筋ノートはブルーレイドライブが一般的だが、ここは割り切るしかない。そもそもテレビパソコンではないので、困るのは編集したビデオの書き出しくらいだ。格安ノートは、ビデオを編集するには性能が不足している(図7)。

USB端子の数も、やや少ない。売れ筋ノートは4~5つが一般的なのに対して、格安ノートは3つが主流だ。ただし、最新のUSB3.0を搭載する機種もある。将来、高速な外付けハードディスクを接続するなら、ぜひ搭載モデルを選びたい(図8)。

液晶サイズと解像度は同等、CPU性能に大きな差

デザインには、あまり期待してはいけない。"持っていてうれしくなる"ことはなく、あくまで実用に徹した外観だと考えたほうがよい。本体は無塗装で、模様などはインプリント成型だ。すべての機種で価格なりだと感じるだろう(図9)。

液晶は、15.6型(1366×768ドット)が一般的で、売れ筋ノートとサイズ・解像度は変わらない。ただし、画質には差があるケースも少なくない。コントラストが低く感じたり、色度域が低く、映画や写真の暗い部分がなめらかに表現できていないと感じたりすることもありそうだ。また、液晶表面のコーティングも若干質が劣っているケースが見受けられる。ただし、差は大きくないので、写真やビデオの画質にこだわらなければ、ほぼ満足できるはずだ(図10)。

同梱物もシンプルだ。価格重視の製品なので、マウスの付属も期待してはいけない(図11)。最後に注意したいのが、マイクロソフト製オフィスソフトの「Office(オフィス)2010」が付かないこと。オプションで追加すると2万円程度の追加コストが発生する。本体が安いだけに、かなり割高に感じるので気をつけておきたい(図12)。

3万円台の格安ノート5台と売れ筋のスタンダードノートで、ベンチマークテストをしてみた(図13)。売れ筋ノートの搭載CPUはコアi7。性能の差は明らかだ。テレビの閲覧・録画や動画編集など、高い性能が求められる処理は、格安ノートは適していないとわかるだろう。

格安ノート同士での比較はキーボードに注目

以上のように性能が明らかに劣っていても、やはりスタンダードノートの半額以下という価格の安さは大きな魅力だ。パソコンは普段、メールやウェブ閲覧程度にしか使っていないなら、格安ノートでも十分。家族用の2台目としても、有力候補になる。格安ノートを買う場合は、スペックやベンチマークだけでなくキーボードの打ちやすさなど、毎日の使い勝手を左右する点を考慮するといいだろう。

次回(連載後編)は、今回検証した格安ノート5台の詳細な特徴を1台1台見ていき、あなたの用途に合った1台を導く。さらに、無料のオフィス互換ソフトを紹介。都内の大手家電量販店での格安ノート購入体験記もお届けする。

(次回は5月26日掲載)

(ビジネス書作家 戸田覚、ライター 白石ひろあき、日経PC21 田中祥子)

[日経PC21 2012年5月号の記事を基に再構成]

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