ウォーホル作品に囲まれ、黒毛和牛を堪能
麻布十番焼肉 BULLS(東京・麻布十番)
ニューヨークのソーホーをイメージした、黒を基調としたシックな空間。壁には、『牛』『マリリン』『キャンベル・スープ缶』など、アメリカン・ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホルの作品が飾られている。
実はこちらは焼き肉店。2012年6月にオープンした「麻布十番焼肉 BULLS(ブルズ)」のディスプレイのアイデアは、ニューヨークでの勤務経験を持つ須田俊之社長によるものだ。
内装同様、料理も一般的な焼き肉店とは、一線を画す。看板メニューの「極タンシャブ」は、他店ではお目にかかれない30cm超という圧巻の長さ。片面をさっと炙(あぶ)り、クルクルと巻いて供される。
「静岡育ち」という、黒毛和牛の雌牛を一頭買いすることで、上質な肉をリーズナブルに提供している。脂が軽く、赤身がうまいのが特徴で、食生活に気を使う世代にも喜ばれている。ほかに「和牛ホホ肉の赤ワイン煮」や「焼肉屋さんのロールキャベツ」など名物料理の数々は、フレンチや中華にも精通した岩崎健志郎シェフならでは。
テラスには実寸大の牛のオブジェが置かれ、麻布十番の街を見下ろしている。夜風が心地よいテラスで、食前酒や食後酒を味わうのもまた一興だろう。
美術鑑賞の帰り、アートな焼き肉店で芸術談議に花を咲かせてはいかがだろうか。
住所 東京都港区麻布十番2-5-1マニヴィアビル3階
Tel 03-6434-5418
営業日 月~土曜11時30分~14時30分・17時30分~23時、祝日11時30分~14時30分・17時30分~22時(いずれもL.O.)、日曜休
メニュー コース 6000円~、ワイン グラス580円~
(ライター 外川ゆい)
[日経おとなのOFF2013年5月号の記事を基に再構成]
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