書き心地、色乗り、ハイテク…スゴ腕文具を賢く使う

便利グッズからハイテク系、所有欲を満たす“愛玩系”まで文房具の選択肢が広がっています。春の需要期に向け、各社の自信作が続々登場。明日のヒット候補である、注目文具の実力を見ていきましょう。チェックしたのは、書き味にこだわった鉛筆やシャープペンシルなどの筆記具、一味違うプレゼンを演出できるツール、手書き文字を保存できる多様なデジタルメモ製品です。

長引く景気低迷により、企業は文具や事務用品への出費額を抑制。さらにスマートフォンなどの台頭で、文具全体の売り上げは伸び悩み気味だ。

だが、個人ユーザーが自分好みのものを貪欲に探す動きには拍車がかかっている。「昨年(2011年)は、ムックや雑誌などの文具関連特集の取材が本当に多かった」(パイロットコーポレーション)。背景には面白い新商品が出れば、とりあえず試してみるという“マニア”的な需要の拡大があるようだ。

年末から春にかけては、新年度向けの大型新製品が登場するタイミング。最近は汎用性の高い商品だけでなく、用途やターゲットを絞り込んだ商品にキラリと光るものが多い。

「太い芯」を売りにする筆記具が続々

筆記具では書き味などにこだわった鉛筆やシャープペンシルが増殖中。例えば昨年4月に発売された北星鉛筆(東京都葛飾区)の「大人の鉛筆」が人気だ。名称の通り、ターゲットは「最近、鉛筆をなかなか使わなくなった大人」(北星鉛筆の杉谷龍一専務)。

大人の鉛筆(北星鉛筆) 創業60周年を記念して発売。木製の軸と金具のコンビネーションが醸し出す、独特かつ愛着が湧くデザインが最大の魅力。609円。クリップ付きのモデルは714円。東急ハンズなど取扱店舗も広がっている。「国際文具・紙製品展 ISOT2011」でデザイン部門の優秀賞を受賞。直径2mmの鉛筆芯を専用の芯削り器を使ってとがらせる。書き心地は鉛筆と同じ。マークシートなどの塗りつぶしやすさも隠れた売りの一つ。(写真:高山透、以下同じ)
独自形状の板バネを使い、4方向から削る芯削り器

東京都葛飾区四つ木の北星鉛筆の本社工場。フル稼働で1日10万本の鉛筆を生産できる。「大人の鉛筆」もこの工場で生産する

大人の鉛筆は、ノックすると径2mmの鉛筆芯が出てくるシャープペンシル風の使い勝手で、胸ポケットに収めやすいクリップ付きも用意する。木目が美しいインセンスシダーを使った軸は鉛筆のように六角形で手になじみ、芯径が太いので書き心地は鉛筆そのもので滑らか。「国際文具・紙製品展 ISOT2011」でデザイン部門の優秀賞を受賞したこともあり、東急ハンズなど量販店での取り扱いも増えている。

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