AKB48がCDセールス、配信ともNo.1 やや話題先行だったK-POP日経エンタテインメント!

日本レコード協会の着うた、着うたフル、PC配信の認定ダウンロード数から、11年10月までの増加分をアーティストごとにまとめて算出

つのはず 6月の来日時にはたまねぎ衣装で『徹子の部屋』に出演。インターネットでは、コミカルにもシリアスにも語られるスターですよね。それだけのカリスマ性があるから、彼女が動くだけでモノも動く。来日時には2009年のデビュー盤以降、アルバム4作すべてが100位以内にランクインしていますから。

編 アルバム5位の安室奈美恵は様々なアーティストとのコラボレーションベストなので、実質的に女性ソロで一番売れたアルバムはレディー・ガガなんですね。集計外の輸入盤もありますし。

つのはず 今、日本では初回盤や特典の種類を人数分だけ増やしてブレイクするグループが増えています。でも、確固たる意志があればソロの若手でも大ヒットできるはず。レディー・ガガの大ヒットはそれを教えてくれるような気がします

縮小が続くアルバム市場

サウンドスキャン調べ(2011年1月3日~11月13日)を基に編集部で作成。パッケージが複数種類ある場合は、セールスを合算した。( )は前年からの累計

編 アルバムチャートの1位は嵐で72.7万枚。こちらも配信同様、ミリオンヒットがなくなりました。

つのはず 過去3年間の年間チャートで、30位の売り上げを見てみると、シングルは、9.9万→13.2万→16.6万枚と増加しているのに対し、アルバムは18.3万→17.8万→16.1万枚と減少が止まりません。

編 レコード協会発表の数字でも、2011年は1~10月の金額ベースで、シングルは前年比110%と伸びているのに対し、アルバムは88%と減少していますね。

つのはず 2011年は、前年のいきものがかりやFUNKY MONKEY BABYSのようなベスト盤の大ヒットが少なかった。先ほどの着うたの話にも通じますが、ヒット曲が見えにくいため、活動を総括するベストが組みにくくなった気がしますね。それと、購買力のあるコアファンを意識してアイドルなどに注力しすぎて、レコード会社がアルバムアーティストをあまり育てていないのではと思います。

編 では、2012年はどんなタイプのアーティストに期待しますか?

つのはず ONE OK ROCKサカナクションなどの中堅が、10万枚前後まで数字を伸ばしてきたし、この勢いに乗ってカリスマ性の高いバンドがどんどん出てくればいいですね。あとは、グループに負けない女性ソロのボーカリスト。アイドルでも、シンガーソングライターでも、K-POPでもいいんですが、思わず見入ってしまうほどの歌力やダンスのキレが抜群など、大画面の映像でも飽きさせない魅力を持つソロ歌手が出てくれば、もっと面白くなるはずです。

表1、5のメーカー名はASE=アミューズ、AOJ=アリオラ、ASR=ソニー・アソシエイテッド、AVX=エイベックス、C=コロムビア、EMI=EMI、ES=エピック、JS=ジェイ・ストーム、K=キング、PC=ポニー・キャニオン、SJI=ソニー・インターナショナル、SME=SMEレコーズ、SR=ソニー・レコーズ、T=テイチク、TF=トイズ、UM=ユニバーサル、V=ビクター、VAP=VAP、VMR=バーミリオン、WM=ワーナー
つのはず誠さん
音楽アナリスト。1968年京都市生まれ。音楽関係の原稿執筆や市場分析、コンピや復刻CDの企画、CD店支援などを担当

(日経エンタテインメント!編集部)

[日経エンタテインメント!2012年1月号の記事を基に再構成]

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