子宮筋腫は発生場所によって3タイプに分かれるが、お腹ぽっこりになりやすいのは、筋腫が子宮の外側に向かって育つ「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」(図3左上)。「かなり大きくなるまで無症状で、お腹が出てきて初めて気づくことが多い。筋腫が大きくなると膀胱や直腸を圧迫して、頻尿や便秘などを招く」(森田教授)。

図3 筋腫がどの方向に育つかで3つに大別。子宮内部に向かうと症状が出やすい。これらが同時に複数できることも少なくない(図版:三弓素青、以下同)
図4 お腹の中いっぱいに大きくなった筋層内筋腫。筋層が大きく引き伸ばされ、膀胱と直腸も圧迫。35歳女性の例。(写真提供:百枝部長)

これとは反対に小さくても症状が強いのが、子宮内側の内膜直下にできる「粘膜下筋腫」だ。「筋腫のコブが突き出て子宮内膜の面積が増えるため、月経量が多くなり、その結果、貧血も起こりやすい。また、筋腫によって内膜がデコボコしてくると、受精卵が着床しにくい、流産のリスクが上がるなど、妊娠出産への影響も出やすくなる」と聖路加国際病院女性総合診療部の百枝幹雄部長。

そしてもう一つは、筋肉の中にできる「筋層内筋腫」(図3右下、図4)。小さいうちは無症状だが、大きくなると過多月経や貧血など、粘膜下筋腫と同様の症状が出てくる。子宮筋腫はこのタイプが一番多い。