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純米酒と米だけの酒、生酒と生貯蔵酒 何が違う?

2013/12/24

「米だけ」をうたった日本酒。一番右は普通酒、左の2本は純米酒に分類される

スーパーの酒売り場を歩いてみると、紙パックに入った日本酒がずらりと並んでいた。パック酒といえば醸造アルコールや糖類を添加した「安酒」のイメージがあるが、実は純米酒も結構多い。中には「米だけの酒」という商品名の日本酒もいくつか見つかった。この「米だけの酒」、「純米酒」と同じ意味かと思いきや、そうではないらしい。純米酒と米だけの酒、何が違うのか。

■「こうじ米の量」「清酒を添加」「規格外米」……

「純米酒の規格に該当しません」――。スーパーで見つけた「米だけの酒」には、商品名の横に小さな文字で注意書きがあった。純米酒ではなく普通酒だという。同じ棚には、違う酒造会社の純米酒と銘打った「米だけの酒」も置いてある。どちらも「米だけの酒」なのに、片方は純米酒でもう片方は普通酒。どういうことなのか。

「純米酒の表示基準に該当するかしないかの違いです」。酒文化研究所(東京・千代田)を訪れると、狩野卓也社長が教えてくれた。

国税庁によると、純米酒には3つの要件がある。

(1)使用原料はコメと米こうじ(白米にこうじ菌を繁殖させたもの)のみ

(2)こうじ米(米こうじ用のコメ)の使用割合が15%以上

(3)農産物検査法で3等以上に格付けされたコメを使っている

純米酒と表示していない「米だけの酒」は、このうち(2)か(3)に該当していないことになる。狩野社長は「酒造会社により製法は様々ですが、例えばコメを溶かして液状にしてから仕込む手法があります。効率的に造れますが、こうじ米の使用量が少なくなり、純米酒とは表示できなくなる可能性があります」と話す。

「米だけのやさしい思いやり」を製造している小山本家酒造(さいたま市)では仕込みの段階で清酒を一部使うため、純米酒規格に該当しないという。ただし加えるのは「米だけの酒」なので、「米だけ」という表示自体は間違いではない。清酒を加えることで「味に特徴を出す」狙いがあるとしている。

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