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~“ベジ・ファースト”で血糖値の急上昇は本当に抑えられるのか?~

野菜を食事の最初に食べる“ベジ・ファースト”は、本当に血糖値の上昇を抑えるのか? 本連載の第1回で城西大学の金本さんが行ったカレーライスと野菜サラダを食べる実験を参考に、編集部員3人が試してみました。

“サラダが先”で実際に差があった! 麦ご飯はさらに血糖値を抑える

カレールーは市販のレトルトカレー(200g)、ご飯は電子レンジで加熱するパック(200g)を使用した。サラダは、1人当たり60gのキャベツを粗い千切りにして、オリーブ油、食酢各10gであえたもの。血糖値の測定には、血糖測定器「テルモ メディセーフミニ」を使用した

サラダを食べてからカレーライスを食べたほうが、カレーライスを先に食べるよりも、血糖値の上昇が穏やかになる、というのは本当でした。

カレーライスを先に食べると、食べ始めから30分で血糖値が最高値に達したのに対して、サラダを先に食べた場合では90分以降に最高値に達しました。血糖値の上昇幅も、食後30分では3人の平均で約30mg/dl低く抑えられていました。また、サラダを先に食べると、カレーライスを先に食べた場合に比べて血糖値の上下幅が小さく、下がっていくスピードも穏やかになっていることが分かります。

ご飯の半分を大麦にしてみると、血糖値の上昇するスピードも上下幅ともに、さらに穏やかになっていて驚きました。大麦は食物繊維が多く、精白米の約19倍も含んでいます。大麦は、かむとプルンとした弾力があります。かむのに時間がかかり、食べるスピードが自然とゆっくりになっていたことも、血糖値の変化に影響していると考えられます。

この人たちに聞きました

竹内正義さん
金沢医科大学総合医学研究所先端医療研究領域糖化制御研究分野教授。北陸大学大学院薬学研究科修士課程修了。富山医科薬科大学で薬学博士号取得。北陸大学薬学部教授を経て現職。生体内で生成し、病気の原因となるAGEs(TAGE)研究の第一人者。
金本郁男さん
城西大学薬学部教授薬品安全性学講座。富山医科薬科大学大学院修了後、同大学付属病院などを経て現職。専門は医療薬学。メタボリックシンドロームの予防を目的とした低GI食の最適な摂取方法などを研究。「小腹がすいたときは花茶豆、朝食前には低脂肪乳がおすすめ」
丹羽真清さん
デザイナーフーズ社長。椙山女学園大学家政学部卒業。菅理栄養士。食品メーカーの商品開発などに従事。1999年に野菜や果物の機能性などを研究、コンサルティングを行うデザイナーフーズを設立。「外食産業でもベジ・ファーストの流れが広がりつつあ
ります」

(ライター 松岡真理)

[日経ヘルス プルミエ2011年秋号の記事を基に再構成]

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