「言い方」を少し変えるだけで夫婦関係は改善日経ヘルス プルミエ

自分が強い言葉を相手に投げつければ、相手からも強い言葉が返ってきます。でもそれでは、伝えたいことが相手に届く前に会話は中断し、あなたの本来の目的は達成されません。そこで、険悪ムードを回避するための、ちょっとした会話のテクニックを探ってみました。
(この記事のイラスト:古村耀子)

不満をため込んでいたり、イライラしているときは、相手を責める言い方になりがち。特に更年期は、感情が揺れ動き、心の余裕もなくなっているのでその傾向が強くなります。

「相手を責めるほうが楽ですが、結果的にエネルギーの浪費になってしまう。更年期は自分のエネルギーが減っている時期ですから、いかに精神的な労力を減らすか、つまり自分の居心地をいかによくするかを考えることが大切です。コミュニケーションをよくすることは、居心地のいい状態を作るのに有用です」と話すのは、東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの臨床心理士、小菅二三恵さん。

小菅さんがすすめるのは、相手を責めたくなったときに、「相手に言う言葉の主語をあなた(YOU)から私(I)に変えて言ってみる」方法。

例えば、夫に子どもの学校選びの相談をしたいのに、生返事されたときに、怒りの感情で、「どうして『あなたは』聞いてくれないの!」と責めたくなるところをぐっと抑えて、「あなたは」を『私は~』という主語に換えてみます。「聞いてもらえないと『私は』悲しい。(『私は』)相談にのってほしいのに」と言い換えることができます(下の例題参照)。

「私は悲しいわ」といえば、夫もそれ以上反論しにくく、けんかになりにくいでしょう。相手を攻撃するのではなく、自分が相手の態度をどう思ったかを、不安、悲しさ、寂しさという感情に託して伝えることで、相手を身構えさせず、自分の本当に伝えたい用件を相手に届ける会話のテクニックです。「少しずつ意識して日常会話に取り入れてゆくと、必ず役に立ちます」(小菅さん)。

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