足裏の筋肉を鍛えて扁平足、外反母趾を解消ゆがみリセット学(11) 竹井仁

さて、ここからは外反母趾対策です。足指を開こうとしても開けない人は、まずは硬くなっている母趾内転筋をほぐすことから行いましょう。リハビリの現場でも、外反母趾の人にはこのマッサージを行っています。母趾内転筋は、真横方向と斜め方向に走っているので、筋肉の流れに対して90度の角度から、ぐーっと指でほぐしていきます。母趾内転筋が硬いと、「足裏エクササイズ」の最後の「離す」動作がやりにくいので、まだ外反母趾になっていない人も、この筋肉ほぐしは行ってほしいですね。マッサージする時間がないときは、親指と人差し指の間に硬く丸めたティッシュなどを挟んで、親指の角度を正してからエクササイズを行うといいでしょう。

外反母趾の痛みを軽減するテーピングもマスターしましょう。薬局などのテーピング売り場にあるテープで、固定用のものでなく伸縮性のあるものを選びます。幅2.5cm(5cm幅のものであれば半分に切る)のものを使い、親指からかかとへ、小指からかかとへと2本で留め、足指を開く方向にサポート。さらに、足裏に真横にテープをわたして、アーチを作りやすくする。このようにテーピングをした上で歩いたり、足を動かすと、テープの伸縮性によってほどよく筋肉が刺激され、痛みがラクになってきます。 足底がだるくなると、青竹踏みをしたくなりますね。確かに気持ちがいいのですが、やりすぎはよくありません。青竹踏みは、伸びきった足底の筋肉群をさらに「伸ばす」方向に動かし、扁平足を強めるからです。

それよりもしっかり心がけたいのは、裸足で地面を踏みしめて歩くこと。自宅で過ごすときは裸足になり、足底と足の指で踏ん張るように歩く練習をするといいですよ。たまには公園の芝生や砂の上で、裸足で思いっきり駆け回るのもいいでしょう。

【今回のポイント】
足裏を鍛えて扁平足解消! 外反母趾も改善できる
扁平足を放っておくと、外反母趾の悪化のもとに。足裏を鍛えるエクササイズで予防、解消しよう。外反母趾の場合はマッサージやテーピングで親指の向きを正したうえで、エクササイズに取り組んで。
 
竹井仁(たけい・ひとし)
首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科教授。1966年、愛媛県生まれ。筑波大学大学院修士課程(リハビリテーション)修了。2002年、医学博士(解剖学)学位取得。理学療法士。医学的知識に基づいた筋力トレーニング、リハビリテーションを研究する。著書に『不調リセット』(ヴィレッジブックス)などがある。

(ライター 柳本操、構成/日経ヘルス 宇野麻由子)

[日経ヘルス2012年8月号の記事を基に再構成]

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント
注目記事
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント