不足が心配なミネラル類 カルシウム&亜鉛
太らないためだけでなく、元気な体に丈夫な骨や筋肉は必須。骨や筋肉の維持にもミネラル類が重要だ。
各種の栄養の調査で、不足が指摘されているのが、カルシウムと亜鉛だ。カルシウムが不足すると、筋肉の収縮力が弱くなり、日常活動も活発にできなくなる。もちろん、骨の強さを維持するミネラルでもある。
亜鉛もたんぱく質合成やホルモンに関与し、筋肉を保つのに必須。
カルシウムは、体内でマグネシウムと密接に関わりながら働く。そのため、サプリメントも体内バランスに沿って、カルシウムとマグネシウムを2対1で含むものが多い。また、亜鉛を同時に摂れるもの、骨を作るのに必要なビタミンDを加えたものもある。上手に活用しよう。
体内で不足している栄養素が血液検査データからわかる
「分子栄養学検査」
松倉院長が行っているのが、血液検査と尿検査から体内の不足栄養素、過剰な栄養素をチェックする診断だ。鉄に関しては、健康診断では通常検査されない貯蔵鉄「フェリチン」の値も調べる。
今回ライターI(42歳・女性)が検査を体験したところ、「最低でも50~60、できれば100は欲しい」(松倉院長)という貯蔵鉄分を表すフェリチンの値は「9」。通常の検査でわかる血清鉄の値も低く、日頃の疲労感の理由が極度の鉄不足と判明した。ほかに、肝臓の酵素「GOT」「GPT」の値からビタミンB群の体内バランスもわかる。
「分子栄養学検査」
松倉院長が行っているのが、血液検査と尿検査から体内の不足栄養素、過剰な栄養素をチェックする診断だ。鉄に関しては、健康診断では通常検査されない貯蔵鉄「フェリチン」の値も調べる。
今回ライターI(42歳・女性)が検査を体験したところ、「最低でも50~60、できれば100は欲しい」(松倉院長)という貯蔵鉄分を表すフェリチンの値は「9」。通常の検査でわかる血清鉄の値も低く、日頃の疲労感の理由が極度の鉄不足と判明した。ほかに、肝臓の酵素「GOT」「GPT」の値からビタミンB群の体内バランスもわかる。
この人たちに聞きました

松倉知之さん
松倉クリニック&メディカルスパ院長。女性に限らず、現代人のダイエットの効果の妨げになっているのが糖質過多。鉄とビタミンB群でせっかく代謝を上げても、糖質過多のままではそれらが浪費されることにも。極端に偏った食生活は改めて。
松倉クリニック&メディカルスパ院長。女性に限らず、現代人のダイエットの効果の妨げになっているのが糖質過多。鉄とビタミンB群でせっかく代謝を上げても、糖質過多のままではそれらが浪費されることにも。極端に偏った食生活は改めて。

満尾正さん
満尾クリニック院長。現代女性の不調の多くは鉄とビタミンB群不足が背景にある。食事やサプリメントで補う際、腸内環境が悪いと吸収されにくいので、発酵食を積極的に食べるなど、腸の環境にも注意して。
満尾クリニック院長。現代女性の不調の多くは鉄とビタミンB群不足が背景にある。食事やサプリメントで補う際、腸内環境が悪いと吸収されにくいので、発酵食を積極的に食べるなど、腸の環境にも注意して。
(ライター 岩田るみ)
[日経ヘルス2013年11月号の記事を基に再構成]