エネルギー作りに欠かせない ビタミンB群V.B.

細胞内のミトコンドリアのエネルギー(ATP)産生メカニズムの多くの場面で、異なるビタミンBが関わっている。単体ではなくビタミンB群として体内で充足していることが必要

鉄と並んで、同じく細胞のエネルギー産生に欠かせないのが、ビタミンB群だ。「エネルギー産生を支えるメカニズムは複雑。その多くの場面で異なる種類のビタミンBが必要とされる。1種類のBだけでは、メカニズム全体を担えないので、補うときはB群をまんべんなく補って」と、満尾院長は解説する。

さらに、ビタミンB群は神経伝達物質の合成にも関わり、「抑うつや、統合失調症改善などのデータも報告されている。気分の落ち込みや集中力の低下がビタミンB群不足で引き起こされていることも」と、満尾院長。

松倉院長は、栄養素の体内の働きに注目した『分子栄養学』に基づく手法で、血液検査データを解析しているが、これにより肝臓の酵素の数値などから女性の多くがビタミンB群が足りていないことがわかるという。

なお、ビタミンB群は水溶性なので、排出されやすい。「1日数回に分けて補ったり、体力の消耗が激しい人は多めに補うのも良い」と、松倉院長は話す。

こんな症状もビタミンB群不足かも?!

ビタミンB群の働き
●細胞内のミトコンドリアのエネルギー(ATP)産生の各ステップに必要とされる
●皮膚や粘膜を正常に保つ
●アルコール代謝に関わる
●ホルモンや神経伝達物質の合成に関わる
ビタミンB群を豊富に含む食材。精製米だけを食べて脚気になるのは、ビタミンB1の不足。B群豊富な食材は一緒に鉄も多く含む。積極的に食べたい

細胞のエネルギー産生のほか、赤血球を作る(葉酸、B12)、脂質代謝(B2)、アルコール分解(B3)、ホルモン合成(パントテン酸)、神経伝達物質の生成(パントテン酸、B12、葉酸)などに関わっているので、不足すると全身あちらこちらで不調につながる。B群すべてを積極的に補おう。

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