復活のカギは逆輸入 割安価格で「バイク離れ」阻止

20代男性を中心とした「大型スクーター」ブームが頂点を迎えたのは2005年。それ以降、軽二輪(排気量126~250cc)市場は急速に落ち込み、2010年には全盛期より販売台数が半減してしまった。だが、軽二輪・小型二輪の国内販売台数は2012年に3年ぶりに10万台を超えた。前年比では116%と復活の傾向に拍車がかかっている。斜陽に見えた軽二輪・小型二輪市場に何が起きたのか。

軽二輪・小型二輪市場の新たな牽引役は、250ccの「ロードスポーツバイク」である。以前の大型スクーターは、派手な改造をして“魅せて楽しむ”乗り物だった。

それに対してロードスポーツバイクはマニュアル車で、本来の走りを楽しむ設計になっている。2011年に市場シェアで首位のホンダが「CBR250RC」で参入し、2012年にスズキが「GSR250」で追随したことで販売が一気に加速した(図1)。

図1 3年ぶりに10万代を突破し、復活に拍車がかかる軽二輪・小型二輪市場

魅力的な価格に20代飛びつく

図2 割安な価格とツーリング企画が若者ひき付ける

実はこれらのバイクは、タイや中国で生産される逆輸入車だ。既存の国産の新車が50万円近くするなか、実勢価格で40万円を切る異例の値付けで、中古車の価格を下回ることも少なくない(図2)。

ホンダモーターサイクルジャパン商品企画課の古賀耕治主査は、「250ccロードスポーツバイクは新車が低迷した一方で、中古車の売れ行きは安定していた。そこに目を付け、生産コストを見直して安い価格を目標に開発した」と話す。

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ツーリング企画でユーザー「つなげる」
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