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女性の老化防止にも男性ホルモンが役立つ 運動・筋トレでキープを 日経ヘルス編集長 藤井省吾の「健康時評」

2010/10/15

50代や60代の女性、特に運動をしている方を見て、「実に元気だ」と、お感じになる人も多いと思う。なんと、その秘密が男性ホルモンにあると最近の研究でわかってきた。

「女性」だった人が思春期の男性に生まれ変わる?

「更年期以降の女性はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が低下し、健康を守るためにテストステロン(男性ホルモン)が重要な働きをするようになる」と、日経ヘルス12月号の取材チームに話すのは、帝京大医学部泌尿器科の堀江重郎主任教授。

いわば、「女性だった人が思春期の男性に生まれ変わるといってもいい」と堀江主任教授はいう。なるほど、私自身、5歳刻みの年齢別で競う「マスターズ水泳」の大会に15年来参加しているのだが、50代や60代の女性のスタミナや速さには常々驚いてきた。“思春期の男性に生まれ変わっていた”のだとすれば、実に納得がいく。

 この話の根拠となっているのが、前回のこのコラムでも紹介した2010年6月開催の日本抗加齢医学会総会のシンポジウム「男性ホルモン研究最前線 今年の話題」で、堀江主任教授が紹介したデータである。テストステロン(男性ホルモン)が、これまで教科書的に知られていた以上に女性の体で働いていて、これが閉経期以降の女性には特に欠かせないことがデータで示されると、会場にいたアンチエイジングの専門家が大いに沸いた。

活性のあるテストステロンの量を反映する指標として、最近注目されているのが唾液中の濃度。堀江主任教授がこれを測定してみたところ、女性は男性に対して65歳未満で3分の1と、従来考えられていたレベルよりずっと濃度が高く、さらに65歳以上になると、女性と男性の濃度がほぼ等しいくらいだったのだ。

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