メタボ・不眠…現代人の健康不安はITの力で解消

「最近、おなか周りが気になる」「ストレスのせいか、よく眠れない」――。メタボリック症候群(メタボ)や不眠など、健康不安を抱えている現代人は数知れない。そんな人たちにとって強い味方になる機器やサービスが、最近になって続々と登場している。通信対応の安価な健康機器や、健康データを保存・閲覧できるWebサービスなどだ。こうしたIT(情報技術)の力を上手に利用すれば、従来、三日坊主で終わっていた健康管理を容易に習慣化できる。「体形管理」「運動管理」「睡眠管理」の3種類の健康管理について、“使える”機器やサービスを紹介する。

【体形管理】 通信事業者もアプリ販売、記録のハードル下がる

肥満対策は「特定健康診査(メタボ健診)」をパスするのに欠かせないだけでなく、長生きするためにももちろん重要である。世界がん研究基金による2007年の報告書では、肥満ががんのリスクを確実に上げるとされる。体形を保つには、食事と運動を管理する。

図1 食事記録用のWebサービス「FoodLog」(無料)では、日々の食事内容を写真で記録し、ダイアリー形式で一覧できる(左)。登録された写真から自動分析が行われ、厚生労働省と農林水産省が作成した「食事バランスガイド」に沿った主食、副菜、主菜などの摂取状況を確認できる(右)

適切な食事法をまとめた「食事バランスガイド」の作成に携わる、国立健康・栄養研究所が推奨するWebサービスは「FoodLog」(図1)。東京大学の相澤清晴教授などが開発した。日々の食事を写真に撮っておくと、主食、主菜、副菜などの摂取量が分析される。それぞれ過不足がないかを、食事バランスガイドで使われるコマの色分けで示してくれる。

スマートフォン(スマホ)用アプリの「gooからだログ ヘルスアシスト」も、食事の写真から摂取カロリーを推定、記録する(図2)。「料理が全て写真に入り、撮影距離を一定に保つと正確な値に近づく」(NTTレゾナント)という。

人気アプリの「カロリー管理」は写真対応機能はないが、メニューごとの摂取カロリー情報が充実している。一部外食店のメニューも含め、リストから選ぶだけで記録できる(図3)。

図2 スマホ用アプリ「gooからだログ ヘルスアシスト」(無料)では、食事で摂取したカロリー(左)と、歩数計機能による消費カロリー(右)を管理できる(画面:gooからだログ ヘルスアシスト)
図3 スマホ用アプリ「カロリー管理」(450円)では、主な外食店のメニューを選ぶ形で摂取カロリーを入力でき、日々の合計値を管理できる(左)。トップ画面で入力を促すメッセージを表示し、アプリのアイコンに当日摂取してよいカロリー残量を示してくれる(右)。iPhoneとAndroid(アンドロイド)に対応

一般に肥満解消には、野菜を多く食べ、脂っこい肉や糖分の摂取を抑えることが有効とされる。これらのアプリを使ってみると、1日の摂取カロリーを規定量に抑えるには、脂肪分や糖分が少ない食事にする必要があることが明示される。

図4 KDDIの健康管理アプリ「Karada Manager」(無料、有料サービスもある)では、生活習慣をメニューから選び体重と一緒に記録する(左)。ダイエットに有効と考えられる習慣をランキング形式で表示する(中央)。 NTTドコモの健康管理アプリ「i Bodymo」(月額157.5円)は、歩数計の機能を備える(右)。歩数から算出した消費カロリーと、食事内容に基づく摂取カロリーを一緒に管理できる

日々の運動量も自動記録

体形管理用のアプリは、スマホを販売する通信事業者も提供している。データ記録のハードルが低くなるように工夫され、利用が広がっている。

例えば、KDDIの「Karada Manager」では、「間食をしなかった」など食事の習慣を体重と一緒に記録しておくと、ダイエットに効果のあった習慣が分かる(図4)。NTTドコモの「i Bodymo」は食事管理と一緒に、歩数を自動記録できる。摂取と消費のカロリー量が並んで表示され、摂取過剰を防ぐのに役立つ(図4)。

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