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東京ふしぎ探検隊

東京駅、中央線ホームなぜ高い 鉄路争奪戦の力学

2014/2/14

東京駅から延びる高架上を走る中央線。下には北陸(長野)新幹線が見える。高架は一部、道路上にはみ出している

開業100年目を迎えた東京駅。丸の内側にある中央線のホームに立つと、2012年に復元した赤レンガ駅舎が目の前に見える。この中央線ホーム、他のホームと比べると1階分、高い位置にある。5面ある在来線ホームの中で、中央線だけなぜ高いのか。その理由を探っていくと、東京駅の歴史が見えてきた。

■中央線ホーム、目の前に赤レンガ駅舎

東京駅・丸の内北口改札から駅構内へと入っていくと、目の前に長いエスカレーターが現れた。昇りきった場所が中央線ホームだ。1番線のすぐそばには赤レンガ駅舎が迫っている。ここまで駅舎に近いのも、考えてみれば不思議だ。

中央線はなぜ、これほど駅舎に迫っているのか。なぜここだけ高い位置にあるのか。経緯を調べてみた。

中央線ホームが現在の高い場所にできたのは、それほど古い話ではない。完成は1995年。それまでは、隣にある現3、4番線を使っていた。京浜東北線(大宮方面)と山手線内回りがあるホームだ。そこから丸の内側に新設したホームに移ってきたというわけだ。

東京駅の中央線ホームは、丸の内駅舎と近接している

3、4番線ホームなら、丸の内駅舎まで少し距離がある。1995年に現在の中央線ホームができるまでは、ここが1番端のホームだった。ここが端だということは、もとは余裕を持って設計されていたことが分かる。

中央線ホームの新設を機に、東京駅では大改造が始まった。5つあった在来線ホームがすべて、丸の内側に「引っ越し」したのだ。

例えば東海道本線は、それまで山手線と京浜東北線があったホームに移った。京浜東北線と山手線もそれぞれ1つずつ、丸の内駅舎に近いホームに移動していった。

では、移動により生み出された場所には何ができたのか。それが北陸(長野)新幹線。かつて東海道本線があった9、10番線ホームを新幹線用に改修した。中央線ホームの高架化は、北陸(長野)新幹線の東京駅乗り入れがきっかけだったのだ。

上が北陸(長野)新幹線乗り入れ前の東京駅のホーム図。中央線と駅舎の間には余裕があった。下は中央線重層化後のホーム図。在来線ホームが一つずつ丸の内側(左)に移動しているのがわかる。いずれも工事着手時点のもの(東日本旅客鉄道編「北陸新幹線工事誌 東京乗り入れ工事」)

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