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「閲覧・印刷専門」は卒業 無料ソフトで加工・作成 目からウロコのPDF(下)

2013/6/29

例えば、セイコーエプソンの複合機に付属するソフトでは、「保存ファイルの設定」で、「保存形式」に「PDF」を選択した後、「詳細設定」をクリックすれば、「テキスト検索可能なPDFを作成する」といった、OCRに関する項目が表示される。

OCR機能は、取り込んだ画像内の文字をテキスト化し、その情報を画像の上に透明の文字として貼り付ける。この文字情報は、「透明テキスト」などと呼ばれる。

スマートフォンのカメラを使って、紙の文書をPDFファイルにするアプリもある(図17左)。「CamScanner」では、机に置いた書類などを撮影すると、その内容をそのままPDFファイルに変換できる。このアプリは、カメラによる撮影時に、書類の形状を自動的に認識(図17右)。斜めから撮影した場合でも、補正してからPDFファイルに変換する。アプリが認識した形状を、ユーザーが調整することもできる。

図17 「CamScanner」の利用例。スマートフォンなどのカメラで撮影することで、書類などをPDFファイルに変換できる。iOS版の正式名称は「CamScanner+」で価格は450円、Android版は「CamScanner完全版」で400円。機能を制限した無料版「CamScanner Free」(iOS)や「CamScannerスキャンPDF作成」(Android)もある。中央はCamScannerの撮影後の画面例、右は作成されたPDFファイルの例。撮影対象が斜めになっていても自動的に補正するので、机に置いた書類や雑誌などをそのまま撮影できる

作成したPDFファイルは、スマートフォン上で閲覧できるほか、メールで送信したり、「Dropbox」などのオンラインストレージサービスにアップロードしたりできる。CamScannerは、iOSとAndroidに対応。それぞれに対応した無料版と有料版を用意している。無料版にはOCR機能はないので、透明テキストを埋め込めない。アプリに広告が表示される、PDFファイルにアプリ名などの透かしが付く、といった制限もある。

■業務利用なら有料製品を購入

ここまでは手軽に利用できるように、無料のソフトを主に取り上げてきた。ただ、業務でPDFファイルを利用する場合には、有料の専用ソフトを購入した方がよいだろう。有料の専用ソフトは機能が充実しているとともに、使い勝手も良い。

例えば「Acrobat XI」では、本特集で解説した機能のほとんどを備える。既存のPDFファイル中の文字を直接編集することも可能だ(図18)。先述のフォームフィールドも簡単に設定できる。

図18 「Acrobat XI」の画面例。 PDFファイル中の文字の直接編集や、文字入力が可能なPDFファイルの作成など、さまざまな作業が可能だ(画面はPro)

PDFファイルを、WordやExcelのファイルにも変換できる。上位製品のProでは、PowerPointのファイルにも変換可能だ。

(日経パソコン 勝村幸博)

[日経パソコン2013年5月27日号の記事を基に再構成]

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