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アメリカでは「産んだ翌日に退院する」のが普通 米国NPの診察日記 緒方さやか

2013/7/30

 米国の医療機関などで働きながら、出産・育児を経験した著者が、仕事・出産・子育て・文化の違いなど、さまざまな切り口で、米国社会とそこで働く女性の現状を紹介。読めばリアルな米国が見えてきます。さて、今回取り上げるテーマは、米国における出産の立ち会いについて。米国では、出産立ち会いのプロを雇う女性が増えているのだとか。

 今回は米国での出産体験記という形で書きたいと思う。日本の事情とは、大きく異なる部分もあるからだ。

 産休に入って間もない39週目のある日の朝、定期的におなかが張る感覚で目が覚めた。助産師に一応電話したが、「破水か出血しない限りは、陣痛が3~4分おきに60秒以上持続するようになるまで、できるだけ気を紛らわせて過ごすように」と予想通りの答えが返ってきた。ちょうど米国大統領選挙の日でもあったので、その過程を追いつつ、わずかなおなかの痛みは無視することにした。

助産師のアドバイスに従って、夫と廊下で社交ダンスを踊る筆者

 その日の夕方にはおなかが張る感覚は3~4分おきになったが、ほとんど痛みがなく持続時間も短かったため、オバマ派の友人らと選挙結果を見るためにパーティーに参加した。結果が出た後は友人たちと抱き合って喜びながら歓声を上げ、喉をからして夜遅く帰宅した。幸い、気を紛らわすには最適の夜だった。

■病院の廊下で踊ったワルツとルンバ

 翌朝は7~9分おきの陣痛で目が覚めた。昨日と違ってかなり痛みがあったが、 妊婦ヨガの教室で練習したリラクゼーションのイメージを頭に思い浮かべれば、乗り切れる程度ではあった。昼頃に助産師のオフィスに行くと、子宮口が5cm 開いており、その日の夜が吹雪の予報だったこともあって、そのまま入院となった。助産師からは、「あなた、落ち着いていてあんまり痛くなさそうに見えるから、病棟に着いたら後回しにされないよう、受付によく言うのよ」と言い聞かされた。L&D室(分娩室)は個室で、大きな窓から徐々に荒れてくる空模様がよく見えたことを覚えている。

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