生きるべきか、死ぬべきか 判断を分けるカギは?

「日焼けすると、アポトーシスを実感できます」と田沼さんはいう。肌を焼くとき、陽に当たる時間を上手く加減すれば、褐色化した細胞が生き続けて肌に定着するが、一気に浴びると、ダメージが強すぎて上皮細胞がアポトーシスしてしまうのだ。「すると皮がぺろんとむけますね。あれはアポトーシスした細胞の死骸なのですよ」。

ほぉ~。つまり、あるレベル以上のダメージになると、体は補修をあきらめて「もう死んでもらおう」と判断するわけだ。その判断は、どんなふうに決まるのだろう?

「そこは今、世界中の研究者が答えを探しています。解明すればノーベル賞級ですね」

なるほど。最先端の生命科学が追求する「細胞の死」研究の行方に注目しましょう。

北村昌陽(きたむら・まさひ)
生命科学ジャーナリスト。医療専門誌や健康情報誌の編集部に計17年在籍したのち独立。主に生命科学と医療・健康に関わる分野で取材・執筆活動を続けている。著書『カラダの声をきく健康学』(岩波書店)。

[日経ヘルス2012年2月号の記事を基に再構成]

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